今週の金曜日(2月6日)に、花子2009が発売となる。
そこで、今日の大不況といわれる中、「花子のアップグレードをしなくてもいいんだろうか?」と自問自答する人々は少なくないはずだ。僕も、その一人だった。
花子でもほかのアプリケーションでも、疑問と答えは一緒だ。つまり・・・
- いま現行持っているバージョンで、特に不自由はしていないか?
- 新しいバージョンを入れることによって、確実に改善されることはあるか?
- バージョンアップをして、これまでできなかったことができるようになって、
うれしいことはあるか?
上記のことを順番に考えた上で、バージョンアップをすればよいと思う。
まとめていうと、下記のことが参考になるかもしれない。
■花子2008まで不自由だったこと、花子2009で解決される点
これだけでも、多くの人にとってかなりの理由になるかと思う。特に、PowerPointの補助ツールとして花子を使っているユーザーにとっては、「図形加工」の機能が大変便利だろう。
確かに、少なくても花子12(2002年リリース)の時代から、「幅を付けて塗りつぶす」「交点で塗りつぶす」「交点で切断して削除」といった機能があって、ある程度、図形の形の変更に対応できた。
しかし、無意味な制限も多く(塗りつぶし色が設定されている図形には使えない、また図形の数が多いとエラーが出るなど)、ここで諦めてしまった人は少なくなかっただろう。(当方も、その一人だった。)やっと2009バージョンから、下記のような図形操作が、花子で簡単にできるようになって、花子を強力なドローツールとして再考する時期が訪れたと考える。
■図形加工のサンプル・・・こんなことがで1クリックできるようになった!
世の中にはもっとすてきなサンプルがあるとは思うが、基本的には図形と図形を重ねて操作するものでいろいろな形が作れる、という考え方なので、かゆいところに手が届くと思う。
バージョンアップの話から脱線したが、このような新機能があって、花子2009の新バージョンを導入して自分の困りごとが解決されるか(または少し楽になるか)、答えは人それぞれだと思う。しかし、これはメージャーリリースとは言えないにしても、特に図形加工の機能はソフトの使いやすさに大きく貢献する機能なので、花子のヘビーユーザーにはまずイチオシのバージョンアップだ。
ただ、花子フォトレタッチのバージョンアップを期待している人々には、残念ながらまた今年も飛ばされたので、とりあえず現行バージョン(v3.0)で辛抱するのか、GIMPやPhotoshop Elementsなどを代用して来年まで待とう。