今週の金曜日(2月5日)に、花子2010がいよいよ新発売となるが、今回はそれとは関係なしに、ちょっとした作業テクニックを紹介したい。
あまりよく知られていないが、花子には「参照図形」という機能がある。この機能は少なくても花子12から存在しているので、かなり古いバージョンでも、この機能が使える。
フローチャートや、同じ図形がたくさん使われているイラストや図面の修正には、とても有用に使えるので、簡単なサンプルで紹介しよう。(参考までに、イラストレーターにも「シンボル」という機能があり、かなり似ているのでイラストレーターのユーザも同様なことができることを念頭に置こう。なお、操作手順は違ってくるのでご注意を)
左図で使っている主な図形は、横長の八角形と三角だが、もし横長の八角形ではなく、長方形にしたい場合は、花子であればいくつかの方法がある。
例えば、花子2009以降を使っている場合、文字入力ウィンドウの項目をすべて選択し、右クリックをして「長方形で囲む」にすれば、とても簡単に作業完了。
しかし、逆にこのフローチャートの図形をもっと複雑なものにしたい場合は、どうすれば効率的にできるのだろう?
その答えは、「参照図形」の機能だ。(ただ、最初から参照図形を使ってフローチャートを描く必要がある。)
一般的な手順として・・・
最初の図形を描く。(フローチャートのように言葉を入れないようにすれば、後の使い回しが容易になる)
- クリップウィンドウにある参照図形のボタンをクリック(右図参照)。
- 上記1で描いた図形を選択し、参照図形パレットの「登録」ボタン(
)をクリック。すると、「参照図形登録」のダイアログが表示される。適当な名前をつけて、登録する。
- 以降、フローチャートを作成するときに、描画ツールやコンテンツパレットで描くのではなく、この参照図形パレットに作成した新しい図形を図面にドラッグ&ドロップをして作り込んでいく。
- 登録図形を一斉に編集したいときに、メニューの「ツール-参照図形-参照図形編集」を選び、必要に応じて修正する。
参照図形の編集が終わったら、画面の下方にある「登録」ボタンで保存して、上記5にあるメニューコマンドで図面に戻る。(このボタンとコマンドの位置はものすごく解りにくい。もう少し改善してほしい・・・。)
もし上記の手順を正しく行ったのなら、下図のような結果になる。
あまり手間暇をかけないで、フローチャートやその他の図式のスタイルを一斉に変更したいとき、この「参照図形」の機能が有効なので、トライしましょう。
どうも、このたびは私のブログ(快適パソコンライフ ごった煮)へコメントを頂き、誠にありがとうございます。
正直、最近ではコメントがほとんど迷惑コメント(?)ばかりなので、何も考えずに削除してしまうところでした。(笑)
花子の知識は、jchap様の足下にも及ばず、この参照図形も自分でやってみないことにはチンプンカンプンです。
これからも、どうぞよろしくお願いします。