「Illustratorプロフェッショナルデザイン」(X-Media社出版)のサンプルで、もともとIllustrator 10用のサンプルを手本に、花子2008で少しいじりながら作成してみた。
なぜかジャストが一切公表しなかったのだが、花子2008で文字回転の表示がレベルアップとなった。かつて(花子2007まで)は、字つぶれで少々見苦しい花子の回転した文字枠が、ごらんの通り、だいぶ(完璧ではないが)なめらかで表示するようになった。
上記のサンプルは、花子2008の文字回転の描画機能が強化されたからこそ、こんなことが見栄えよくできるようになった。
<作成手順>
- 丸を描き、変形-移動/複写の機能で、横並びでもう4つの丸を作成。
また、その丸の並びを選択し、もう一度、変形-移動/複写で、今度下方向に複写。
そして、花子2008で新しく登場した「図形の選択(文字入力)」のアイコンをクリックして、丸を一個一個選択して、適当に文字を入力。
(花子2008に標準搭載となっているAR P丸ゴシック体Eの書体を使った) - すべての図形を選択し、文字のサイズを一斉に読みやすく変更。
また、選択解除をし、花子2007から搭載となった「文字付き図形パレット」で、一つ一つの丸を個別に選び、マージンや配置の設定を自由に変える。 - 次に、「図形の選択(回転/せん断)
」を選び、丸を個別に一つ一つ、回転してみる。
- 次はグラデーションだ。カラーパレットの「塗り」タブをクリックし、グラデーションのアイコン(
)を選択してからカラーパレットの左上にあるアイコン(
)をクリックし、「ユーザーパターンの編集」をクリック。新しいグラデーションパターンを作って、色を設定して(この手順は省略)、スポイトツールなどでほかの丸の図形にも適用。
一気に大変身しましたね。 - あとは、少し技なのだが、丸をそのまま残して文字だけにドロップシャドウをかけたい。でも上記のステップ1で、すでに文字付き図形になっているので、どうやって文字と丸の図形を分離すればよいのか?
そこで、花子2007で登場した機能を使おう。すべての図形を選択し、右クリックして「文字付き図形-文字付き図形の解除」をクリック。ラクショウ!
ここから、文字枠だけを選択して、色をつけたり、「変形-図形効果-ドロップシャドウ」などで効果をつける。最後に、丸の底に薄い灰色の楕円を描き、コピーして立体感を表現する。これで出来上がり!
ちなみに、必ずしも花子2008がないとできないというわけではない。しかし、花子2008より前のバージョンだと、(1)回転した文字はギザギザに見えるので、アウトライン化してから回転する必要がある、また(2)ドロップシャドウを「変形-影」で再現しなければならず、花子2008ほど綺麗には見えない。
■花子2008の新しい効果、Web用に出力できない?!?
このイラストを作成している間に気づいたが、花子2008の「Web画像の切り出し」には、バグがあることを発見。つまり、この機能を使ってドロップシャドウの出力ができない、ということだ。その回避策として、「ファイル-一部保存」をすれば、効果もちゃんと出力できるが、ピクセルサイズの指定はできないので、要注意。これは、ジャストに要報告だな。
このようなきれいなイメージが花子でも手軽に作れるようになったのは非常にありがたいことです。
複数の図形効果を重ねてかけられるのも手軽で効果的なことがありますね。黒いドロップシャドーと、薄い色で軽く光彩をかける、など。
逆に、単純に、白い背景の上に白い文字を書いて、黒い光彩をかけるのも面白いです。