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文字サイズの変更をもっと簡単に

花子をある程度、使用してもう既にお気づきの方は多いと思いますが、花子の文字枠(テキストボックス)は、MSオフィスとかなり操作方法が違います。

例えば、PowerPoint 2007と2010ですと、テキストボックスの枠をクリックし、リボンにあるフォントサイズの数字さえ変更すれば、文字サイズが変更できます。

PowerPoint 2007で文字サイズを変更する例

PowerPointでは、マウスのほかにキーボードで文字サイズの変更ができます。文字列もしくはテキストボックスを選択し、CTRL + SHIFT + > を入力して文字サイズが大きくなり、CTRL + SHIFT + < で文字サイズが小さくなります。

花子では、文字サイズの変更はいくつか方法があります。

  1. シンプルモードで、文字標準シンプルの「フォントサイズ」の数字を変える。
    Hanako mojisize henkou1
  2. 画面右側の「クリップウィンドウ」の中の「カラー」パレットの「文字」タブをクリックし、文字サイズのドロップダウンボックスの数字を変える。
    Hanako mojisize henkou2
  3. 文字枠の中の文字を選択し、文字標準シンプルの「文字サイズプラス/マイナス」のボタンをクリック。(花子2012は、「クイックスタイル」パレットにもこのボタンがあります。)
    Hanako mojisize henkou3
  4. 文字枠の四隅のハンドル (Mojiwaku yosumi handle ) をクリックしてドラッグすれば、文字サイズが文字枠の大きさに合わせて自動的に変わる。(なお、メニューの「文字」ー「文字サイズ変更に連動する」にチェックが入っていなければ、連動しない。)

しかし、PowerPointのようにキーボードで簡単に文字サイズを変更したい!と思って、方法はないのだろうか?花子は、初期設定ではできないのですが、以下の方法でカスタマイズすれば可能です。

■ 花子で文字サイズをキーボードで変更する方法

  1. メニューの「ツール」ー「割付」ー「キー」をクリックして、「キーの割付」ダイアログボックスを表示する。
  2. 「修飾キー」のドロップダウンから「Shift+Ctrl」を選択する。
  3. 「割付先キー」をリストから選択する。PowerPointと同じにする場合、「,」(コンマ)を選択する。
  4. 右側の「一覧」のフォルダーツリーから「標準機能」「文字」「文字サイズマイナス」を選択する。
  5. これまでの設定が正しければ、「割付」のボタンをクリックして、コマンドをキーに割り当てられます。
    Mojiwaku key customize
  6. 同様に、「文字サイズプラス」も割り当てます。
  7. 最後に「OK」をクリックして設定を保存します。

これでPowerPoint以上に、文字サイズの変更機能がお揃いです。

以上の方法で、自分のワーキングスタイルに合わせて、キーボードを使ったりマウスを使ったりして、作業効率を挙げることができます。ぜひ、試してみてください。

花子で表作成・・・記事紹介

いろいろと漁ってみたところ、Exploring花子の2008年以前の画像データが出てきました。

その中で、表作成に関する記事の画像(これまで抜けていたもの)も発掘できたので、早速入れ替えてみました。

残念ながら花子2012(今年2月10日リリース)でも、ワードやパワーポイント、一太郎などにあるような「表作成」機能はまだ搭載されないので、当サイトにはまだまだ参考にしていただける記事があると思いますので、まず下記にて紹介します。

■Exploring花子の「表作成」関連記事

どうぞ、ご覧ください。

図形をばらしてカスタマイズ!

花子の醍醐味の一つは、やはり既存コンテンツの豊富さ。毎年、何百個単位で増える絵コンテンツがたくさんあり、絵を描く時間がない時やぴったりの絵が思い浮かばないときには、とても便利です。

ところが、せっかくコンテンツのパレットに良さそうな画像があっても、図面にドラッグするとき(あるいはクリックして挿入するとき)に、そのコンテンツの一部だけの線色や塗り色を変更したくても、どうしてもできなくて困ったときはありませんでしょうか。

そもそも、花子のコンテンツには「画像」と「イメージ」という二つの種類があり、「イメージ」の場合は、いったん図面に挿入してから、ダブルクリックして花子フォトレタッチで編集する必要がある。しかし「画像」の場合は、図面に挿入してから多くの場合は「図形―合成―解除」を行えば、その画像をもっと細かい図形に分解し、それぞれの線色や塗り色を変更することができる。

ところが、「画像」だとわかっていても、たまに合成解除ができないコンテンツもある。

例えば、このバラの花のコンテンツ。

一見、簡単にバラせそうな絵ですが、合成解除しようとしても、できない。

その理由は、実はこの絵は一つの「複合パス」であり、花子にとってみれば一つの決まったシェープとなっているからです。おそらくイラストレーターなどで作成してベクトルデータとして花子に読み込まれたものでしょう。

説明はいいのですが、では、どうやって編集できるのでしょうか。

その方法は、花子2009以降であれば、割と簡単です。

問題となる図形を選択し、コピペで複製しておいてから、「作図」のタブにある「図形加工」の「アウトライン抽出」をクリックして分解できます。(その際、「加工後の図形をグループ化」のチェックを外しておけば、後工程が減ります。)

これをクリックしてから、図形は下記のようなアウトラインのみになります。

これで、薔薇の花の部分が一つずつ、別々に選択でき、編集できる状態になります。

上記の手順でコピーはとってありますので、スポイトのツール( )で元々の塗り色を戻すことはできるし、新しく色をつけ直すこともできます。

例えば下記のようにして色を新しく変えることだって簡単です。

いろいろな面白い展開はあると思います。花子の「カラースキーマ」機能
)を使ってみるのもいいかもしれません。

花子は、Web制作に役立てるか(第2回)

前回の「第1回」の記事では、グラフィックソフトでウェブ対応の画像を作成するときに一般的に期待するところを説明しましたが、今回は花子にフォーカスを当てることにします。

しかしその前に、ピクセルというものについて、復習という意味で少し基礎知識を説明したいと思います。(すでに理解されている方は飛ばしてください・・・。)

■ピクセルとは?RGBとは?

ウェブ(俗に言う「ホームページ作成」)の世界において標準の表示単位とは、ピクセル(pixel)のことです。「ピクセル」という言葉になじみがない人はそれなりに存在すると思いますが、言い換えれば画面の小さい点の事です。どの画面もそうですが、顕微鏡か虫眼鏡で見てみると、その映像全体は無数の小さな点で構成されていることがわかります。

RGB twitter closeup
Courtesy of Alberto Roura via Creative Commons license

実は、ここでいう一つ一つの「ピクセル」は、3つの別々の色(赤・緑・青、つまり三原色の red, green, blueで「RGB」と呼ぶ)で構成されていることがこの画像でよくわかります。それぞれ赤・緑・青の光加減によって、何千万のうちのどれか1つだけの色を表示することができます。これはちょっとした目の錯覚でもありますが、通常の人間の視力ではその小さいRGBの点をあわせて1つの色として認識します。この合わさったものがピクセル(またはドット)と言います。 上記の説明からいうと、ホームページ用の素材(イラスト、動画など)を作成する時には、センチメートルとかインチではなく、ピクセルで考える必要があります。もちろん、印刷物を作るときは、cmやmmでいいのですが、紙と画面とは全く違う性質を持っているため、寸法単位も異なります。

■「ピクセル」の大きさは、どの画面でも一緒?

ここからが重要なポイントですが、画面でいう「ピクセル」は、すべての画面で一定の大きさという訳ではありません。

例えば、高さ100ピクセル×横幅100ピクセルの画像を画面に表示したところ、画面の解像度(dpiすなわち1インチあたりのドット数)と画面自体の大きさ(一般的なネットブックは8インチ~12インチ、ノート型パソコンは13インチ~17インチ、モニターは18インチ~30インチ)によって、ピクセルの実寸が変わります。(ウィキペディアの記事が参考になります。)

100x100px test

ちょっとした実験ですが、左の画像を定規で測ってみるとどういった寸法になるのでしょうか。

当方のパソコンの画面(17インチ)では、高さ18.5mm×幅18.5mmです。しかし、画面の解像度を低くしてみると、同じ画像が高さ21.5mm×幅21.5mmになり、大きく見えます。また20インチのモニターでは、幅が25.5mmです。ここでわかることは、「ピクセル」というものは、画面の仕様と解像度によって違って見えており、物理的にはあまり正確な寸法単位ではないことです。

つまり、ピクセル(画面仕様)と、mmまたはcm(印刷物仕様)というのは、まったく別物です。印刷物を作るには、ページのサイズ(例:A4,B5など)を意識してページレイアウトを組みます。またウェブページを作るときは画面の大きさ(ユーザによって千差万別)を想定して、それに見合ったサイズで画像を作成するのが一般的です。

■ピクセル・cm/mm、両方を扱えるグラフィックソフトとは?

第1回の記事でも説明しましたが、今の時代はグラフィックソフトで画像を作成するときに、ウェブ対応が期待されます。画面(パソコン、スマートホーン、iPadなどを含める)で見る場合が多くなってきているのではないかと思います。

その中、描画した画像を画面仕様(ピクセル単位)に出力することができるソフトは、ほとんどどのメーカーのものはできます(実力の差はありますが)。例えば、ドローソフトの内、花子、マイクロストビジオ、アドビイラストレーター、コーレルドロー、またOpenOfficeのDrawとInkscapeなど、GIF・JPEG・PNGといったウェブ仕様の画像の出力が可能であり、出力寸法をピクセルで指定することもできます。

しかし、問題は作成するときの寸法単位です。

最終的にピクセルで書き出したいのなら、ピクセルの単位で作業したい・・・と思います。

簡単に言うと、花子は、残念ながらスケールはピクセル単位で表示できません。そのため、作成途中で画像が実際に画面でどう表示されるのか、正確なピクセル単位で作業することに難があります。

でも、実は・・・。

■花子でピクセル単位の作業がしたい!ときに使う3つの小技

花子は主に簡易印刷物に対応したソフトですが、やはりドローの世界で作っておいて、アイコンやボタンなどの絵コンテンツも利用しながらウェブ用の素材を作ることには花子を使えばいろいろなメリットがあります。

ただ、花子はちょっとした工夫(小技)が必要です。

  1. 100%のズーム率での作業に徹底すること。花子は、表示を100%ズームにしておくと、図面を画面の解像度で表示されます。そのため、画像は見た目どおり、すでに画面表示仕様、つまりピクセル等倍となります。  

    もうひとつの実験ですが、花子の新規図面を作って(Ctrl+N)、上記のテスト画像(100px×100px)を読み込みましょう。→(ファイル―挿入読込―重ね合せ) そして、その同じ画像を別ウィンドウで、エクスプローラから開きます。

    100px comparison

    花子に挿入した画像と、元のPNGファイルは画面で見るサイズがぴったりと合っていることがわかります。(ただし、100%ズームのときのみ)

  2. カスタムのスケールを使用すること。花子の「スケール」(ルーラー)は、単位オプションが限られている。そのため、サイズが正確なピクセル単位の定規を花子の図面に挿入し、それを背景ページに挿入して作業をしておくとよいでしょう。

    (イメージを背景ページに入れる方法は少しわかりにくいので、下記の画像を 参照してください。)

    Insert in haikei

    一応、900px × 700pxの定規を作ってみました。ダウンロードして使用していただけます。

    なお、花子に画像を挿入するときに、「イメージ枠のサイズ指定」のダイアログが出ることがあります。必ず「キャンセル」をクリックして貼り付けましょう。  

    あと、この小技を使うときは花子自体のスケールを隠しておくとわかりやすい。 CTRL + (マイナス)、あるいはスケールの上に右クリックして「スケール」をクリックすれば非表示になります。もっとシンプルな画面で作業したいときは表示メニューの「マージンの表示」のチェックを外せば、こんな画面になります。

    Hanakoforweb screen sample

  3. スクリーンショットをとって花子以外でウェブ素材を個別に書き出すこと。これは少々厳しい条件のように聞こえるが、花子の画像出力機能には次の難があります。 

    ① 白いふち(余白)が一緒に出力されてしまい、図形のもともとのサイズは保持されない。
    ②「Web画像の切り出し」の機能を使って「ドロップシャドウ」などの図形効果が出力できない。
    ③ 透過色が設定できない。
    ④ JPEGの圧縮設定は4段階(最高・高・中・低)しかない。

    なお、これらの制限と不具合があっても、またプロ級の精度を求めないのなら、花子の標準搭載の画像出力機能を使ってもよいでしょう。

    スクリーンショットのツールは、Windows標準搭載のPrint Screen機能(解説)をつかってとることもできますし、市販の「SnagIt」のようなちょっとオシャレなツールでも花子の画面のスクリーンショットをとり、必要に応じて加工し、PNGやJPEGなどの形式で簡単に保存できます。 

    あと、花子の図面にある複数の画像を一気にウェブ仕様で個別のファイルに書き出したいときに、花子の図面のスクリーンショットを取ったあとに、結果ファイルをAdobe Fireworksでスライスをつくり出力してもよいでしょう。ただFireworksは現状価格で4万円もするため(動作もお値段も、やはり重い…)、もっとお手頃なAlternativeRealities社のWeb Slicer(USD$14.99、シェアウェア)でも十分に(そして安価に)対応できます。(なお、スライスの作成は本格的にウェブ制作に取り掛かりたい人のためのテーマなので、後日の記事で紹介したいと思います。)

何はともかく、花子(+市販ツール)はピクセル単位の画像作成には制限付きでそれなりに対応できることがわかりました。工夫(そして多少の苦労)が必要な部分、うまくやれば1~2万円くらいの範囲内で花子を中心としたWeb制作環境が揃えるのは、お財布にやさしい。

 

図形を思いのままに変形!

花子は昔から絵コンテンツが豊富であり、検索をすればだいたい想像に近いイラストや図形が出てくる、という強みがあります。

(特別にたまごが好物というわけではないですが、最初に思いついたのはそれです。全く別話題ですが、新栄の「寿司公」のタマゴ寿司はかなりうまい。あ、話が逸れました。)

花子の「コンテンツ」の一部を抜き出して、それをベースにしてイラストや全く別のイメージを作るのは、ひとつおもしろい使い方です。(ライセンスを細かく読んだわけではありませんが、そのためにコンテンツがあるというふうにとらえています。)

ただ、もう少しベーシックなところで、単純な図形を変形して自分の思うような形にするには、どうすればよいのでしょうか。

イラストレーターなどのドローソフトの使用経験のある人は、部分選択のツール(花子ではこのアイコン・・・;イラストレーターではこのようなアイコン・・・)を使って、図形のコントロールポイント(端点)を動かしていろいろな変形ができることは知っている(はず)。

例えば、花子では全円の場合、このような変形が可能。

でも、全円などの図形をもっといろいろな形に変形するには、下記のような技を使えばよい。

  1. まず全円または全楕円を描く。
  2. 描いた円を選択して、図形」メニューの「1図形化」を選ぶ。
  3. ダイアログにある「ベジェ曲線」のラジオボタンを選択してOKをクリック。
  4. 「形の選択(部分選択)」()を選び、円の端点にクリックして好きな方向にドラッグ。

この方法により、簡単な図形からでもかなりいろいろな形ができます。

花子フォトレタッチを見極めよう―その3(グラデーションとブラシ)

ずっと昔から花子とペアになっている「花子フォトレタッチ」。花子2010ではまだバージョン3のままだが、バージョン3でも少し面白くて独特な効果が得られる。ただ、使い方は決してシンプルではないので、ここではちょっとしたワザを紹介したい。

hanako-photoret-colorp  例えばグラデーション。花子フォトレタッチのカラーパレット(右図)には5つのカラーモードがあり、その4つめのもの(図の赤い線で囲ったもの)がグラデーションを設定するものだ。

花子フォトレタッチのグラデーション設定は使用中の描画ツールによって使い方が変わる。

ブラシツール(hpt-brush-icon )の場合は「方法」「繰り返す」と「変化する長さ」という設定がある。右図の「設定」ボタンを押すと、それらのオプションが選択できる。

また、塗りつぶしツール(hpt-nuritsubushi-icon )の場合は「方法」「設定」と「種類」というオプションがある。

グラデーションの基本操作として、三つのステップがある。

hpt-gradation-steps

 

①塗りつぶしモードを選ぶ

②グラデーションの種類を選ぶ

③必要に応じて細かい設定をする

①はよいとして、②は初期(デフォルト)のパターンがあり、そのまま使えるが、「追加・変更」からは新しいパターンを作成することもできる。

また③の設定は、上記で説明した使用中ツールによって変わるものであり、ブラシを使っている場合と塗りつぶしツールを使っている場合と中身が違ってくるので要注意。

ブラシを使っている場合、上記の設定を自分好みに変更して、例えばこのような効果が得られる。

star-brush-curves 

グラデーションの「変化する長さ」の値によって、グラデーションの色が変わる間隔を設定することができる。

上記の画像は、ブラシの「形状の呼び出し」から星形のブラシを選択してブラシの形を決めた。さらに、ワコムのペンタブレットを使って筆圧によって星を大きさを描きながら調整できるので、便利だ。

また、塗りつぶしツールの場合は「設定」ボタンを押してこんな効果を簡単に作れる。

gradation-green 

可能性は無限に近いので、いろいろと遊び感覚で試しながら機能の使い方を学べる。ブラシ効果と塗りつぶし効果を組み合わせて、例えば下記のような画像は手軽に作れる。

starburst-world

PowerPoint for Macで作成したデータを花子で活用!

以前にこのブログでMacで花子データを扱うことについて投稿したことがある。ただ、その情報は単純に花子データを花子ビューアで見るだけの話であり、花子データ(JHD形式)をMacで開いてフルに編集することまで及ばなかった。

もちろん、花子のデータをMacでどう使うかによって、出力形式と方法も変わるが、Macで作成したデータを花子で編集したい場合は、PowerPointがためになる。

例えば、PowerPoint for MacでPowerPointデータを作成し、それをWindowsの花子に読み込むことができる。また、逆のこともできる。

ただ、やはりソフトのメーカーもOSも違うため、これは完ぺきな作戦ではない。さて、MacのPowerPoint 2008(いまの最新バージョン)のデータを花子に読み込んだ場合は、どのような結果になって、またどういった点に気をつけないといけないのか、一例を少し見てみよう。

PowerPoint 2008 for Mac→花子2010へ

下記のスライドは、PowerPoint 2008 (Mac) で作成した、ごく一般的な表紙スライドだ。shiretoko-slide-ppt2008

シンプルに見えるが、実はPowerPointの独特な機能をいくつか使用している。例えば…

  1. 「知床」の字にわずかなグラデーション塗り
  2. 写真はスライド背景に埋め込み
  3. 書体はMacの「ヒラギノ角ゴ」を使用
  4. フォントのイタリック体を使用

といった具合だ。

このPPTX形式のファイルを花子2010にそのまま読み込むと、どうなるのだろうか。

shiretoko-slide-jhd2010 「悪くないんじゃない?」と思われるかもしれない。確かに、一見して雰囲気的にはそう変わったようには見えない。

しかし、よーく見ると、PowerPointデータを花子に変換して明らかに変わったしまったことは下記の通り発見できる。

shiretoko-jhd2010-points

  1. PowerPointで設定したわずかなグラデーション塗りを設定したところ(「知床」の字)が、黒のべた塗りの字になってしまった。
  2. スライドの背景に埋め込んだ写真が、背景スライドから外れて、ほかのオブジェクトと一緒になってしまった。
  3. せっかくMacで選んだカッコいい書体はWindowsのMSゴシックに変換されてしまい、平凡な感じになった。
  4. PowerPointで設定したイタリック体は花子に読み込んだ時点で30°の斜体文字に変えられ、やや見栄えの悪い見た目になった。

では、これらの課題を乗り越えるために、どうすればよいのだろうか?

例えば:

  • PowerPointで設定する字のグラデーション塗りは花子で破棄されるため、PowerPointでテキストボックスを選択して「切り取り」をしてから「形式を選択して貼り付け」を選び、「PNG」として文字を貼り付ければ、グラデーション塗りの文字を花子でそのまま表示できる。(ただ、文字としては編集できなくなるので、要注意。また、文字の輪郭が多少ギザギザに見えることもある。)
  • スライドの背景は花子ではまた花子の「背景スライド」に戻せばよい。(ただ、スライドがたくさんあるときは面倒な作業が伴う。そのままにしておいても基本的に問題はないが、ファイルサイズの肥大化につながることもあるので、なるべく背景スライドを使う。)
  • 書体はMacにあってもWindowsにあるとは限らないので、なるべくOffice系の共通フォントをつかったほうが無難。
  • イタリック体文字の変換は花子の弱点だ。なるべくデータを花子に読み込んでから、イタリック体を設定したほうが時間の節約になる。

ただ、上記の例はたったの一例に過ぎない。内容によってはもう少し手を入れないといけないので、スムーズな変換を期待しないで覚悟の上で変換を進めることが懸命だ。

以上、いろいろと注意しなければならないことはあるが、Macで作成したプレゼンテーションやスライドショーを花子で扱うことはときによって便利なので、MacとWindowsの両方で作業をしなければならない人には必須な技となる。

花子2010の「カラースキーマ」のプロになろう!―その1

dining-set-initial花子2010のコンテンツにある「ダイニングテーブル」の部品で実例をみよう。

元々の画像は右にある。

まず、ダイニングテーブルと椅子を選択し、「図形―カラースキーマ」のメニューコマンドを選ぶか、カラーパレットにあるカラースキーマのボタン(color-schema-button )をクリックして「カラースキーマ」のダイアログを出す。

color-schema-1右図のように、ダイアログが表示される。が、カラーポイント(カラーホイルの中にある◎で囲まれている部分)がたくさんありすぎて、これだと編集が若干大変かも。

そこで一旦このダイアログを閉じ、ダイニングテーブルを合成解除して、まず色を変更したい部分だけ、選択をしてもう一度カラースキーマを選ぼう。

hint-box-1

次に、お皿、椅子の座布団とテーブルクロスを選択し、もう一度カラースキーマに挑戦。

color-schema-2

必要な部分だけを選択したため、カラーポイントが減った。さっそく編集してみよう。まずカラーポイントをどれか、直接クリックして回してみる。

「すべてのカラーポイントを連動させる」という鎖のようなアイコン(color-rendou-icon )がつながっている状態(オン)であれば、カラーポイントを回すことによってほかの色も相対的に回転し変わっていく。

カラーポイントを円の真ん中に移動すればするほど、全体の色が薄くなっていく。また、反対に円の外に向けてカラーポイントをドラッグすると、全体的に色が濃くなっていく。

このようにして色々な組み合わせが気軽に作れる。

dining-set-try1

  では、この中の一つかいくつかの色をそのままにして、ほかの色を変更したいときはどうすればよいのか?

color-point-kotei

固定したい色(カラーポイント)をクリックしてロックのアイコンを「色を反映しない」(かかった状態)にすれば、そのカラーポイントが太い二重の四角に変わる。これで色は固定される。

紛らわしいことに、これ以降ほかのカラーポイントを編集すると、固定したカラーポイントの色も連動して変わるように見えてしまう。しかし、「プレビュー」にチェックを入れて原画を確認すると、確かにいろは固定されているので一安心。

ここで覚えておく大事なポイントとして、四角になっているカラーポイントはいくらいじっても変わらない、という点だ。もっと奥が深いのだが、カラースキーマ、グラデーションと透明度設定でこのように仕上げてみた。

Diningsetdarker

まだカラースキーマについてよくわからなければ、「ここまで出来る!花子 技ありテクニック集」の112ページにそれなりに詳しい説明はあるので、ご覧あれ。

「参照図形」を使って作業時間を半分に!

今週の金曜日(2月5日)に、花子2010がいよいよ新発売となるが、今回はそれとは関係なしに、ちょっとした作業テクニックを紹介したい。

あまりよく知られていないが、花子には「参照図形」という機能がある。この機能は少なくても花子12から存在しているので、かなり古いバージョンでも、この機能が使える。

flowchart-before

フローチャートや、同じ図形がたくさん使われているイラストや図面の修正には、とても有用に使えるので、簡単なサンプルで紹介しよう。(参考までに、イラストレーターにも「シンボル」という機能があり、かなり似ているのでイラストレーターのユーザも同様なことができることを念頭に置こう。なお、操作手順は違ってくるのでご注意を)

左図で使っている主な図形は、横長の八角形と三角だが、もし横長の八角形ではなく、長方形にしたい場合は、花子であればいくつかの方法がある。

例えば、花子2009以降を使っている場合、文字入力ウィンドウの項目をすべて選択し、右クリックをして「長方形で囲む」にすれば、とても簡単に作業完了。

しかし、逆にこのフローチャートの図形をもっと複雑なものにしたい場合は、どうすれば効率的にできるのだろう?

その答えは、「参照図形」の機能だ。(ただ、最初から参照図形を使ってフローチャートを描く必要がある。)

一般的な手順として・・・

  1. sanshou-zukei-location 最初の図形を描く。(フローチャートのように言葉を入れないようにすれば、後の使い回しが容易になる)
  2. クリップウィンドウにある参照図形のボタンをクリック(右図参照)。
  3. 上記1で描いた図形を選択し、参照図形パレットの「登録」ボタン(sanshou-zukei-touroku )をクリック。すると、「参照図形登録」のダイアログが表示される。適当な名前をつけて、登録する。
  4. 以降、フローチャートを作成するときに、描画ツールやコンテンツパレットで描くのではなく、この参照図形パレットに作成した新しい図形を図面にドラッグ&ドロップをして作り込んでいく。
  5. 登録図形を一斉に編集したいときに、メニューの「ツール-参照図形-参照図形編集」を選び、必要に応じて修正する。

    参照図形の編集が終わったら、画面の下方にある「登録」ボタンで保存して、上記5にあるメニューコマンドで図面に戻る。(このボタンとコマンドの位置はものすごく解りにくい。もう少し改善してほしい・・・。)

    sanshouzukei-touroku-btn

もし上記の手順を正しく行ったのなら、下図のような結果になる。

flowchart-after

あまり手間暇をかけないで、フローチャートやその他の図式のスタイルを一斉に変更したいとき、この「参照図形」の機能が有効なので、トライしましょう。

隠れたツールボックスで花子の作業効率アップ

普段はあまり意識しないものだが、ツールボックス(ほかのアプリケーションでは「ツールバー」と呼ぶ)は、けっこう重要なものだ。

というのも、花子はWindowsアプリケーションである故に、キーボードでコマンドを呼び出したりすることはかなりできるのだが、思う以上にツールボックス上のアイコンを押したりする。特に「描画」ツールボックスのコマンドは、キーボードショートカットをちゃんと覚えていなければ、マウス(またはペン)でクリックして操作ことが多い。

toolbox-hyouji-settei花子の初期状態では、70個ほどのアイコンがずらりと画面に並ぶが、そのほとんどは自由に好みに合わせて削除したり移動したりすることができる。しかしもっと便利の良いことに、ふだん隠れているツールボックスを呼び出して、いつもメニューやクリップウィンドウの操作の代わりに素早くワン・クリックでできるものがある。

描画ツールボックスの空いたところに右クリックをして「表示切替」を選ぶと、右にあるような画面が表示される。

この画面で表示できるツールボックスの種類は、なんと25種類だ。(かなりマニアックの世界とも言える。)ご参考までに、花子2009と比べてVisio 2003は17種類のツールバーが表示できる。また、CorelDraw Essentials 4は、8種類から選べる。

花子のツールボックスの一覧はヘルプコンテンツの「ツールボックス一覧」に含まれているが、ここで特に便利そうなものを紹介したい。

 

ツールボックスのベスト3(?)

(1)位置合せツールボックス

ichiawase-toolbox

確かにクリップウィンドウの「編集―変形―配置」パレットには、これらの図形の位置関係のツールがある。しかし、クリップウィンドウを表示したくないときや、手短なところにツールを置きたい場合は、このツールボックスを重宝する。

またこのツールボックスの特に便利なアイコンは、右から7つめの「位置合せ詳細」(ichiawase-shousai-btn)のボタンだ。キーボードからだとALT+D, P, Pという かなり覚えにくいコマンドなので、ボタン1つで呼び出せるのは便利。

(2)文字飾りツールボックス

toolbox-moji-kazari

このツールボックスの機能の半分くらいは確かにクリップウィンドウの「カラー」パレットには含まれているが、いくつかこのツールボックスにしかない機能もある。例えば「字形解除」(jikei-kaijo-btn) のボタンは、選択した文字例の反転設定を解除することができるから、場合によってはかゆいところに手が届くような。

(3)基本図形ツールボックス

kihon-zukei

これは花子で当たり前すぎるツールボックスだが、実は花子の操作上のクセでこのツールボックスが勝手によく非表示になったりする。例えば、描画ツールボックスを使用して「基本図形」から「ブロック矢印」または「吹き出し図形」に切り替えたときに、都合の悪いことに「基本図形」が消えてしまう。上記の方法で常に表示しておけば、必要なときに使えるので少しは作業が楽になるときもあるだろう。

花子のツールボックスやアイコンはほとんど無数の組み合わせで自由に組み替えられるので、自分の作業フローとスタイルに合わせてカスタマイズして損はないだろう。