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文字サイズの変更をもっと簡単に

花子をある程度、使用してもう既にお気づきの方は多いと思いますが、花子の文字枠(テキストボックス)は、MSオフィスとかなり操作方法が違います。

例えば、PowerPoint 2007と2010ですと、テキストボックスの枠をクリックし、リボンにあるフォントサイズの数字さえ変更すれば、文字サイズが変更できます。

PowerPoint 2007で文字サイズを変更する例

PowerPointでは、マウスのほかにキーボードで文字サイズの変更ができます。文字列もしくはテキストボックスを選択し、CTRL + SHIFT + > を入力して文字サイズが大きくなり、CTRL + SHIFT + < で文字サイズが小さくなります。

花子では、文字サイズの変更はいくつか方法があります。

  1. シンプルモードで、文字標準シンプルの「フォントサイズ」の数字を変える。
    Hanako mojisize henkou1
  2. 画面右側の「クリップウィンドウ」の中の「カラー」パレットの「文字」タブをクリックし、文字サイズのドロップダウンボックスの数字を変える。
    Hanako mojisize henkou2
  3. 文字枠の中の文字を選択し、文字標準シンプルの「文字サイズプラス/マイナス」のボタンをクリック。(花子2012は、「クイックスタイル」パレットにもこのボタンがあります。)
    Hanako mojisize henkou3
  4. 文字枠の四隅のハンドル (Mojiwaku yosumi handle ) をクリックしてドラッグすれば、文字サイズが文字枠の大きさに合わせて自動的に変わる。(なお、メニューの「文字」ー「文字サイズ変更に連動する」にチェックが入っていなければ、連動しない。)

しかし、PowerPointのようにキーボードで簡単に文字サイズを変更したい!と思って、方法はないのだろうか?花子は、初期設定ではできないのですが、以下の方法でカスタマイズすれば可能です。

■ 花子で文字サイズをキーボードで変更する方法

  1. メニューの「ツール」ー「割付」ー「キー」をクリックして、「キーの割付」ダイアログボックスを表示する。
  2. 「修飾キー」のドロップダウンから「Shift+Ctrl」を選択する。
  3. 「割付先キー」をリストから選択する。PowerPointと同じにする場合、「,」(コンマ)を選択する。
  4. 右側の「一覧」のフォルダーツリーから「標準機能」「文字」「文字サイズマイナス」を選択する。
  5. これまでの設定が正しければ、「割付」のボタンをクリックして、コマンドをキーに割り当てられます。
    Mojiwaku key customize
  6. 同様に、「文字サイズプラス」も割り当てます。
  7. 最後に「OK」をクリックして設定を保存します。

これでPowerPoint以上に、文字サイズの変更機能がお揃いです。

以上の方法で、自分のワーキングスタイルに合わせて、キーボードを使ったりマウスを使ったりして、作業効率を挙げることができます。ぜひ、試してみてください。

花子の「部品」と「画像」を組み合わせて「春」の風景を!

目白と梅の木のイラスト

世の中が便利すぎて、人は絵心さえいらなくなる・・・。そんな時代が来るとはとても思えないけれど、「絵心がないなあ」と自分が思っている人にとって、いろいろな「部品」とか「素材」があると、まずはなんとなくイメージが作れる、という時代は確かにもう到来しています。

そんな中で「花子」という歴史の長いドローソフトが、今年2月10日に新バージョンがリリースされました。便利機能が増え、使いやすくなったところもあります。花あそびのサイトでも新機能の説明がありますが、花子の一番新しいバージョンに限らず、イラストや図面を作成する時に何が伝えたいのか?どのような構図で?どういったイメージがよい?といった課題は、どの作品でも、共通課題ではないか、と思います。

逆に言えば、表現したいものがはっきりしていて、なおかつある程度の素材と何らかの道具さえあれば、その想像していたものが描画できます。すばらしい才能とか、長いパソコン経歴などがなくとも、まずは遊び心を持って、アイデアを出し、道具を使う基本さえわかれば、あとは試行錯誤とちょっとの努力でよい結果が得られるだろうと思います。

長い前置きはさておき、今回の投稿で「春」を思い出させる風景(記事の冒頭にある絵)を花子で作る方法を解説します。(花子2012の手順と、それ以前のバージョンとの手順が変わるところも説明します。)

■ステップ1・・・伝えたいこと・構図と大体のイメージを決める

春のイメージの構図

これはまず重要です。「春」というキーワードが頭の中にあり、ふわふわの雲が浮かんでいる「青空」が背景で、「鳥」「木の枝」に止まっている風景がよいかなと。 でも、実際はまだ2月なので、葉っぱがついた枝というよりかは、芽が出始めている木の枝がいいのかな?と思いました。

そこで、紙と鉛筆でも花子でもよいのですが(むしろ、「手段」を考えないで紙と鉛筆を使ったほうが手早いかもしれません)、右図のように大まかな構図を簡単に描いてみましょう。「登場人物」はどのような配置でどこに出るか、まず考えてみます。

■ステップ2・・・ベースとなる部品(素材)を探す

もちろん、絵を描くことに自信のある人なら、自分で描いてもよいでしょう。けれども、時間がなく、あまり絵を描くことに自信のない人は、花子の「部品」から始めると、後からスムーズにいくかもしれません。時と場合によって方法を決めましょう。

ステップ1でいくつかのキーワードを想像してみましたが、イメージに合う部品はないのだろうか。花子の「部品」のパレットを開いて、キーワードを入力していろいろと探し出します。よさげなものはドラッグアンドドロップで新規図面に貼り付けます。(クリックしても挿入できますが、もし図面上にほかの図駅や画像がすでに選択されている場合、差し替えられてしまいます。)

花子2012の場合(部品パレットは左側に配置)

花子2012「部品パレット」の位置

花子2011以前の場合(部品パレットは右側の「クリップウィンドウ」に配置)

花子2011「部品パレット」の位置

いろいろと花子の「部品」を検索した結果、まず「木」と「鳥」のキーワードにふさわしそうな素材が見つかりました。「青空」はあとで自分で描くことにした。

■ステップ3・・・部品(素材)を好みに合わせて加工!

花子の「木」と「目白」の部品サンプル

部品は挿入したままでもいいのだけど、想像したものにより近づけるためには不必要な部分を取り除きましょう。
まず木の黒い輪郭を取りましょう。

<花子2012の場合>木を選択して、画面右側の「属性」タブをクリックし、「カラー」パレットの「線種」を「なし」にする。

<花子2011以前の場合>木を選択して、画面右側の「編集」タブをクリックし、「カラー」パレットの「線種」を「なし」にする。

次にその青色の実をピンク色にしましょう。花子2010から追加となった「カラースキーマ」機能を使うと便利です。ついでに木の皮の色をもう少し濃くしましょう。

<花子2012の場合>木を選択して、画面右側の「属性」タブをクリックし、「カラー」パレットの「カラースキーマ」のアイコン(カラースキーマのボタン)をクリック。

<花子2011の場合>木を選択して、画面右側の「編集」タブをクリックし、「カラー」パレットの「カラースキーマ」のアイコン(カラースキーマのボタン)をクリック。

カラースキーマの操作についてビデオを用意しました(5分程度)。よかったら、ご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=XMpILVv2cGA&context=C36d1a0aADOEgsToPDskJN3B6mYunDT7usGjxwa7az&w=620&rel=0

次に、鳥の形と色を少し調整しましょう。(これはメジロかな?)

部品の「枝」の部分は不要なので、図面に貼り付けた鳥と梅の木の枝を選択し、メニューの図形―合成―解除を選択します。すると、点だらけで表示されますが、これは正常なのでご安心を。

合成解除の例 鳥イメージの加工に仕様したツール

図形の選択ツール(図形の選択ツール)が選択されていることを確認し、図面の開いたところにクリックしてから、梅の花と枝の不要な部分を一つ一つ選択して DELETE ボタンでどんどん削除しましょう。

ここまでできたのなら、次は好みに合わせて微調整ができます。

僕はくちばしを少し大きくして、目の玉をじゃっかん前のほうに寄せることにしました。また、足を一回り大きくし、目の玉の位置を前方にして、最後にカラースキーマ機能でくちばしと胴体の色をもう少し自然な色にしてみました。自分好みにいろいろと遊んでみてください。

そして空です。鳥と木だけでは雰囲気がつかめないため、花子フォトレタッチで「青空」と「雲」を作ります。

<操作方法>図面に鳥と木を大まかなところに配置をし、メニューの「挿入―イメージ―領域を指定して作成」を選び、カーソルのクリック&ドラッグで鳥と木を大きく囲むようにして花子フォトレタッチが立ち上がる。

花子フォトレタッチに挿入した後の「鳥」と「木」のイメージ

<花子2012メモ>作図パレット(画面左側:作図パレットボタン)―イメージの編集―「花子フォトレタッチの起動」(花子フォトレタッチの起動アイコン)をクリックして花子フォトレタッチの絵を挿入することもできるが、初期状態ではサイズが小さいため、花子フォトレタッチの「画像」―「画像のサイズ」コマンドでサイズ変更を後からする必要がある。 すると花子フォトレタッチで新規画面が開きます。鳥と木のイメージが配置されているはずです。

そして CTRL + A キーで全部選択して、DELETE キーを押します。(もとの部品はもともと花子で使った図面に残っていますのでご安心ください。)

この先は、花子フォトレタッチで空模様を簡単に描きます。

■ステップ4・・・花子フォトレタッチで空模様を描く

1.花子フォトレタッチの塗りつぶしツール(花子フォトレタッチの塗りつぶしツール)を選択し、「カラーパレット(基本色)」を出す。

花子フォトレタッチのカラーパレット(基本色)

2.カラーパレット(基本色)の「追加・変更」ボタンをクリック。「グラデーション作成」のダイアログが出る。

花子フォトレタッチの「グラデーション作成」

3.グラデーション作成ダイアログの「カラーバー」の小さい三角記号(▼)をクリック&ドラッグして既存の色の位置を変更するか、カラーバーの上にクリックをして「追加」パレットから新規に色を作成。

花子フォトレタッチの追加パレット

4. グラデーションのパターンが作成できたら、カーソルを画像ウィンドウの上に置き、クリックする。画像が一面グラデーションにかかっていることがわかる。

グラデーションの方向を反転したいときは、カラーパレット(基本色)の ボタンをクリックして、もう一度グラデーションをかけます。カラーパレットの「設定」ボタンでさらに細かく調整できます。

5. 最後に雲を描きます。いろいろな方法はあるが、一番手っ取り早いのはブラシのツールです。メニューの「レイヤー」―「新規レイヤー」を選び、雲を自由に描くためのレイヤーを作ります。次にツールパレットのブラシ(花子フォトレタッチのブラシツール)を選択し、下図のような設定をしておきます。

結果として、こんな風景が描けます。

花子フォトレタッチで描く「青空と雲」の風景

花子フォトレタッチを閉じると、花子に戻り、レイヤーが統合されます。
最後に、「鳥」と「木」をうまく位置あわせをし、出来上がり!

図解機能でライフマップを作る

ライフマップの一部(サンプル)
自分にとって一番大切なことはなんだろう?いろいろな関心どころがある中で、その関連性は?―そう考えたときに、花子の「図解」機能は役に立ちます。

「図解」の機能は、花子2005からあり、かなり古いバージョンでも使えます。(ご参考まで、Mac OS XのOmniGraffleでも、「アウトライン」を入力して割と似たようなことができるので、是非お試しあれ。)以下、花子の図解機能を「図解」と呼びます。

「ライフマップ」とは?

自分の人生の中で関心のあること、人、やりたいことなどを図解にしたものを「ライフマップ」と言います。単なる「人生設計」としてとらえる人もいるかもしれないが、むしろ、過去の出来事や縛りを考えずに、「これが大切だな」「こんなことがしたいなあ」「こんなことに興味がある!」などを、見える形にするのがライフマップです。

作り方は自分次第です。もちろん、花子のようなソフトがなくても、鉛筆と紙だけでも十分に作れるでしょう。この記事で花子の「図解」機能を特におすすめしている理由は、関心事の関連性とつながり方をすぐに把握でき、再配置・色づけ・大きさ変更ができるため、紙と鉛筆より自由度があるカモ?ということです。

僕が作成したライフマップはこれです。(ちょっとゴチャゴチャしていますが。)

花子で作成したライフマップのサンプル

あまり堅苦しく考えず、まず頭の中にあるものをどんどん出して、何らかの形に整理して図解にすると、面白い発見があるかもしれません。

図解はどうやって作るの?・・・花子の「図解」便利機能を紹介!

図解の使い方は簡単です。花子の新規図面を開き、クリップウィンドウ(画面右側)の「図解」タブをクリックして表示します。図解の種類(スタイル)を選び、「アウトライン」の黄色いダイアモンド記号のあとにひたすら文字を入力します。最後に「新規作成」のボタンをクリックしてまずは出来上がり。

図解の作り方フロー

図解を新規作成してから、図の中のどれかの図形をクリックして、個別に編集することができます(ただしある程度まで)。線種・塗り・文字属性などが変更できます。

図解全体をクリックして「カラーセット」を使えば、いろいろなバリエーションが作れます。

花子の「カラーセット」で作成したサンプル

結構、楽しいです。

「カラーセット」パネル(プレビューモード)

実際に図解を作成しなくても、図解を選択解除して(図面のどこかにクリックするか、ESCキーを押す)、カラーセットのバリエーションをクリックするだけでプレビューが出ます。また、なにも選択されていない状態で図解の「スタイル」パレットのバレエ―ションをいじることもできます。「どんなもんが作れるんだろう」と思ったときに、事前に試してみることができ、便利です。

また、自分の図解を作って、個々の図形を自分の好みの線色・塗り色に修正して、カラーセットのパレットの下向きの矢印アイコンをクリックすれば、そのスタイルはまた別の図解を作るときに使えます。

なお、「カラーセット」は「図解」機能で作った図解にしか使えません。「作図」、「部品」パレットなどで作成した図解の色の組み合わせを変更するには、「カラースキーマ」()を使うと便利です。

カラースキーマ機能で編集した図解

「図解」機能のメリット

  • 図解の形は簡単に変えられ、同じ情報を違った角度で見ることができる
  • 図解の中の個々の図形はある程度、属性(線種、塗りの色、形、配置など)が変更できる
  • 図解に項目を追加すれば自動レイアウトが行われる
  • カラーセットが豊富であり、カスタムのものも追加できる
  • カラースキーマを使ってさらに色のバリエーションが可能

「図解」機能の弱点

  • 項目を追加すると真上の項目の書体情報が破棄されることがある(バグ?)
  • 項目の追加・削除により、思わぬ配置になることがある
  • 「図解」に入力した文字列は、「入力ウィンドウ」には表示されない(花子の通常の文字入力機能と独立している)
  • 詳細設定が少なく、大まかなものしか作れないため、あとで「図解解除」をして自力で調整作業がどうしても必要
  • 花子2012の「クリックスタイル」は適用できない

<お知らせ>

花子などのドローソフトで作ったライフマップの図解、Exploring花子で共有しませんか。あなたがお作りになったライフマップを当サイトで公開します。(報酬はなにもないのですが、サンプルの記事として紹介させていただきます。著作権はもちろん、投稿者のものであり、あとから削除してほしいといわれれば対応させていただきます。)

ご興味のある方、ぜひお問い合わせフォームでご連絡ください!

「文字枠」を使いこなそう!

文字入力アイコン(大)

花子のみならず、ドローソフトには「テキストボックス」(文字枠)を入力する機能が一般的に用意されている。

文字枠を使って、文字の入力だけでなく、文字の配置・流れ方と細かい設定が沢山あり、ページ上にどのように文字が表示されるか、組み方は自由自在。

実は花子はほかのドローソフトと比べて、文字枠は数種類あり、設定もかなり複雑です。 初期状態で初めて花子を開いて文字入力ウィンドウに文字を打ち込んだときに、特になにも意識しないで文字入力はできますが、文字枠の幅や高さを調整したいときに、まず悩む方は多いのではと思います。

■文字入力の悩み その①・・・文字枠は自由にリサイズできない!

花子の文字入力ウィンドウに文字を入力したときに、自動的に図面に表示される、という賢い仕組みになっている。そこまではよいのですが、文字枠(パワーポイントなどでは「テキストボックス」という)の幅を縮めたり伸ばしたりしたいときはどうすれば・・・?

文字が被される例

パワーポイントなどだと、文字枠(テキストボックス)の左側または右側のふちをクリック&ドラッグして、文字枠の幅を変えられます。しかし、花子は初期設定では、この操作で文字枠の幅調整はなぜかできない。

ここでまずムッと来る人が多いと思いますが、文字枠の幅がこのようにして調整できない理由は、花子の文字枠は初期設定では「自由」設定になっており、文字を入力または削除することにより文字枠の大きさが勝手に調整される、という仕様になっているからです。

<ポイント>

  • 花子の文字枠は初期設定では「自由」設定になっている
  • 「自由」設定では、文字数の増減によって文字枠の大きさが自動的にかわる
  • 行の幅を変更するには、改行をすればよい

■文字入力の悩み その②・・・文字枠の幅を自分で調整したい!

上記の「悩み その①」で花子の初期設定と文字枠の「自由」設定について触れましたが、文字がある領域からあふれないようにするには、どうすればよいのでしょうか。

■文字枠の幅をあらかじめ設定しておく手順

  1. 文字枠を選択して、メニューの「文字」−「文字枠スタイル」(ALT+T, S)を選ぶ
  2. 「文字枠スタイル(変更)」の「補助」というタブをクリックして、「固定」にチェックを入れて、OKをクリック。
    文字枠スタイル、文字枠領域の設定画面

そうすると、文字枠の中にクリックして、文字枠の右上と左下に現れてくる白い「□」マークにクリック&ドラッグすれば、文字枠を自由にリサイズできます。

<ポイント>

  • 文字枠の幅・高さを制限したいときに、メニューの「文字」−「文字枠スタイル」−「補助」タブにある「固定」のチェックボックスにチェックを入れる

花子2010の「カラースキーマ」のプロになろう!―その1

dining-set-initial花子2010のコンテンツにある「ダイニングテーブル」の部品で実例をみよう。

元々の画像は右にある。

まず、ダイニングテーブルと椅子を選択し、「図形―カラースキーマ」のメニューコマンドを選ぶか、カラーパレットにあるカラースキーマのボタン(color-schema-button )をクリックして「カラースキーマ」のダイアログを出す。

color-schema-1右図のように、ダイアログが表示される。が、カラーポイント(カラーホイルの中にある◎で囲まれている部分)がたくさんありすぎて、これだと編集が若干大変かも。

そこで一旦このダイアログを閉じ、ダイニングテーブルを合成解除して、まず色を変更したい部分だけ、選択をしてもう一度カラースキーマを選ぼう。

hint-box-1

次に、お皿、椅子の座布団とテーブルクロスを選択し、もう一度カラースキーマに挑戦。

color-schema-2

必要な部分だけを選択したため、カラーポイントが減った。さっそく編集してみよう。まずカラーポイントをどれか、直接クリックして回してみる。

「すべてのカラーポイントを連動させる」という鎖のようなアイコン(color-rendou-icon )がつながっている状態(オン)であれば、カラーポイントを回すことによってほかの色も相対的に回転し変わっていく。

カラーポイントを円の真ん中に移動すればするほど、全体の色が薄くなっていく。また、反対に円の外に向けてカラーポイントをドラッグすると、全体的に色が濃くなっていく。

このようにして色々な組み合わせが気軽に作れる。

dining-set-try1

  では、この中の一つかいくつかの色をそのままにして、ほかの色を変更したいときはどうすればよいのか?

color-point-kotei

固定したい色(カラーポイント)をクリックしてロックのアイコンを「色を反映しない」(かかった状態)にすれば、そのカラーポイントが太い二重の四角に変わる。これで色は固定される。

紛らわしいことに、これ以降ほかのカラーポイントを編集すると、固定したカラーポイントの色も連動して変わるように見えてしまう。しかし、「プレビュー」にチェックを入れて原画を確認すると、確かにいろは固定されているので一安心。

ここで覚えておく大事なポイントとして、四角になっているカラーポイントはいくらいじっても変わらない、という点だ。もっと奥が深いのだが、カラースキーマ、グラデーションと透明度設定でこのように仕上げてみた。

Diningsetdarker

まだカラースキーマについてよくわからなければ、「ここまで出来る!花子 技ありテクニック集」の112ページにそれなりに詳しい説明はあるので、ご覧あれ。

きわめてシンプルな画面に挑戦

初めて花子を開いたときに、「なんじゃこりゃ」とふと思う人は多いだろう。当方は間違いなくその一人に入るのだ。

hanako2009-1stscreen-b

その理由の一つとして、少なくても70個以上のアイコンが初期画面に飾っており、どこから手始めたらよいのか迷っても不思議はない。

花子の画面をもっと簡潔でわかりやすいレイアウトにするには、いくつかのオプションはあり、かなりユーザー好みで画面をアレンジすることが可能。

当方の一番簡易のワークスペースは下記のとおり。余計なアイコンや要素、クリップウィンドウとメニューアイテムをすべて非表示にし、絵を描くことだけにフォーカスを当てるときにこういった画面構成がよいだろう。

hanako2010-simplescreen-b

ペンツールと「交点で塗りつぶす」でLive Paintの効果を

写真などをなぞってイラストを作成するには、花子はすでに「プレーン」(レイヤー)をロックしてその上に軌跡を描いたり、また花子フォトレタッチで「トーンカーブ調整」で元写真をなぞりやすくするために全体のバランスを変えたりすることができる。手間がかかることも多いは、少し頭を捻れば何とかできる。

layer-lock-trace-example 元写真とトレースの結果を別々のプレーンにした作業例

hpt-tone-curve-example 花子フォトレタッチの「トーンカーブ調整」コマンドで写真の全体の色合いを白くした例

しかし、いったんなぞったものを花子で色塗りするには、必ずしもうまくいくとは限らない。

<課題①>線と線が交差せず、図形として認識されない

line-doesnt-touch 花子だけでなく、他のベクトル系ドローソフトは原則的に塗りつぶしできる図形として、切れ目のないひと続きのパス(線分)のみに限るのだ。つまり、どこかでパスが切れていたりすると、一つの図形として見なされなくなり、塗りつぶしできない。

左図のように、パスは閉じていないが、それがために塗りつぶしできないというわけではない。むしろこういった場合、線と線(パスとパス)が全く別だという問題があり、一続きの図形として認識されないので、塗りつぶしできないという課題がある。

Illustrator CS2以上の場合、ライブペイント(Live Paint)機能でこのような時でも、ギャップ(隙間)を無視して指定の領域を塗りつぶすことができる。しかし、花子を使っている時に、どうすれば良いのだろう。その答えは、下図のように、(1)線分の端点を最寄りの線分に重ねてから、(2)「図形―交点として塗りつぶす」というコマンドで対応するのだ。

参考「交点で塗りつぶす」の使用例は、この記事で説明している。

<課題②>「交点で塗りつぶす」でエラーが起きる

「図形」メニューの「交点で塗りつぶす」をクリックして図形の輪郭を指定し、最後にダブルクリックして指定の領域が図形化される。・・・これは、あくまで理想の動作だ。実は、この機能は花子12の時代から搭載されており、一向に改良されていないので、制限が多い。例えば、このエラー。

koutendenuritsubushi-error「図形データが大きすぎます」と出るが、これは花子の制限によるエラーだ。

この不可解なエラーを理解するために、正常動作の例を挙げよう。 二つの長方形を描いて(注:必ず塗り設定を「なし」にしておくこと)、交差する領域の輪郭を数回のクリックで指定して、最後にダブルクリック。また、一番最後に塗り設定をすれば、下記のような結果になる。

koutendenuritsubushi 

真ん中の青い領域が図形化された。これは、正常動作だ。

しかし、図形の頂点が多い、あるいは図形が複雑すぎると、花子はエラーを出してしまうようだ。例えば、右図のようなものでエラーが出る。

the-cat-red-blue青色の線で囲まれている領域を、図形として塗りつぶしたいが、エラーが出るので、実行できない。いったい、どうすれば・・・?

幸いなことに、花子2009から「図形加工」機能が加えられたので、少し手助けになりそうだ。

青色の線と、赤色の線を両方選択し、「図形加工」の「分割」を実行。そして、右クリックして「グループグループ解除」をする。

the-cat-headspot結果として、ほら!猫の額が塗りつぶされた。

結論として、 花子の「交点で塗りつぶす」機能は、頂点の少ない図形であれば、ライブペイントみたいなツールとして使える。しかし、上記のような、少しでも複雑な図形は、花子2009の図形加工機能を使ったほうが、賢明。

花子で文字入力をより快適にするためには?(その1)

自分でもよく忘れがちなこと。

花子での文字入力がうまくいかず、自分の思い通りの文字スタイルを何回も設定し直して煩わしい、というトラブルを経験したことはあるのだろうか。

これの即効薬は、花子の「文字枠スタイル」にある。

手順として、花子の文字入力をする前に、図面の空いたところにクリックして、文字メニューの「文字枠スタイル」を選択しよう。下記のイメージのように、必ずダイアログのタイトルバーに(入力)という文字が表示されていることを確認する。(これは肝心。)

mojiwaku-style-nyuuryoku

標準として使いたい文字スタイルを設定して、OKをクリック。

すると、これから入力する文字枠は、この文字枠スタイルを反映されることになる。

「わざわざ、文字枠スタイルをいちいち開いて設定しなくてもいいの?」と思ったら、図面で何も選択していない状態で、カラーパレットの文字属性(色、フォントサイズやフォント名など)を変更しても、これから入力する文字は、この設定が反映される。

mojiwaku-style-ni-settei もし、入力した文字スタイルをベースに、これから入力する文字のスタイルを決めたいときに、文字枠スタイルの元になる文字枠を選択して、カラーパレットにある「文字枠スタイルに設定」ボタンをクリックすれば、これから入力する文字枠は、このスタイルを反映する形になる。

花子の文字入力機能でわかりにくいところはこれ以外にもあるのだが、まずは上記のことを覚えておけば、文字枠のスタイルが思わぬものにならないようなことは防げるだろう。

花子フォトレタッチを極めよう―その2(マスク機能)

写真の一部だけを切り取って花子のワークスペース(図面)に置きたい。

たとえば、下記のような写真があって、その一部だけを切り取りたいとしよう。

trimming-ex-original

真ん中の赤い花と丸い葉っぱだけを切り取るために、写真を花子に取り込んで、右クリックして「トリミング」を選択して、範囲を指定して切り取ることは確かにできる。 

photo-trimming-example-1

でも、「あのう、そうじゃなくて、本当に花と葉っぱだけを切り取りたい」と言われれば、それはそれで、また別の方法がある。

それでは、花子フォトレタッチの「マスク」機能を使って、イメージの不要な部分を削除し、必要な部分だけを残しておこう。 

手順 

  1. 最初に花子フォトレタッチに、編集したい画像を取り込んでみよう(ファイル―開く)。      
          
    mask-example-1-1
  2.    

  3. 次に、ツールパレットにある「同色選択」のツールdoushoku-sentaku-icon (いわゆるマジックワンドのツール)を選択して、赤い花の上にクリック。すると、下記のように選択範囲が表示される。
          
    mask-example-1-2      
    選択範囲を選択したまま「感度設定」を調節できるので、だいたいの赤の部分が選択されるまで数字を変えてみる。      
    また、SHIFT を押しながら、選択範囲を追加することもできる。 
          
    <ヒント>スペースを押しながら選択範囲を部分的に削除することもできる。

             

  4. mask-example-1-3だいたいの選択範囲が決まったら、メニューバーの「マスク―領域の設定」をクリック。すると、こんな感じに画面が変わる。      
          
    ありゃ、花が紫色に染まってしまった・・・。と、思っては早計だ。      
    この紫色になったところは、実は「マスク」、つまり保護されている部分に加わったことを意味している。      
          
    試しに消しゴムツールを使って、紫色の部分の上に少し落書きをしてみよう。      
    花の部分だけがちゃんと保護されていることを確認できたのなら、マスクが有効になっている証拠だ。      
          
    もしマスクが有効になっていなければ、ツールバーの「マスク 有効/無効」のアイコンで切り替えてみよう。      
    mask-yuukou-icons      
  5.    

  6. mask-example-1-4次は、もうおわかりだろうか。そうだ、葉っぱを選択すること。      
    jiyuu-sentaku-icon しかし、この葉っぱは光の強弱の差が大きいので、今回は「自動選択」のツールで葉っぱの輪郭をきれいになぞって選択範囲を指定してみよう。 
          
    完璧に描かなくても、問題は特にない。あとでマスクを少し修正するので、少しはみ出してもかまわない。どうしても書き直したい場合は ESC キーを押せばよい。 
          
    ここで一つ、Photoshopユーザーが花子フォトレタッチをどうしても理解できない点を挙げよう。それは、花子フォトレタッチでは、選択範囲を指定しながら、選択範囲に対して別ツールで操作を行おう(例:消しゴムツールに切り替えるなど)とすると、せっかくの選択範囲が消えてしまう、という不都合な点だ。(この時点で花子フォトレタッチを蹴っ飛ばしているユーザーは少なくないだろう。なんと不親切な操作結果だ・・・)花子フォトレタッチ以外のビットマップエディター (Corel PhotoPaintなど)は、選択範囲を生かして、消しゴムで部分的に選択範囲内の部分を消したり色を塗りつぶしたりすることができる。 
          
    つまり、花子フォトレタッチ3(花子2009と同梱の現行バージョン)は、この点において融通が利かない、ということだ。      
  7.    

  8. 上記の選択範囲が指定できたら、ステップ3と同様に「マスク―領域の追加」を選択する。      
    さあ、ここまでできたので、次のステップでマスクをもう少しきれいにしよう。   
  9.  

  10. chokusetsu-hennshuu-mask 次に、マスク(保護する部分)を直接編集して、本当に消してはマズイところを指定しておこう。      
    まず、メニューバー下の「直接編集」のアイコン(右記の画像を参照)をクリック。      
          
    これで、アイコンの状態は変わったが、画面は特に変わらない。      
          
    次に、カーソルを写真の上において、ちょっと描いてみよう。      
    mask-example-1-6描いたところが青色に染まることは確認できる。この青色のところは、マスクに追加されたところ。ここでは、写真自体は全く変わっておらず、保護部分であるマスクだけに変更を加えていることを念頭に置こう。      
          
    つまり、「ここだけは、あとで絶対に変えないでほしい」部分を指定しているわけだ。直接書き込みができないように、セロファンテープを写真の上に貼り付けているような感じだろうか。      
          
    続いて丁寧に、マスクの追加部分を描こう。画面のズームをするとよい。花子フォトレタッチ3の画面左下の「1/2」のボタンにクリックすれば、「x1」に変わり、ズームアップになる。また、CTRL + [NumPadの+または-] でも、ズームの倍率は調整できる。
          
    <ヒント> CTRLを押しながらイメージ上にクリックしてドラッグすると、
    パン操作ができる。   
  11.    

  12. ここで一旦ファイルの保存をしよう。JMG形式を使えば、マスクの状態も保存できるので、せっかくのステップ1~6でやったことが万が一のときにまた復元できる。      
          
    mask-example-1-7そして「直接編集」のアイコンをクリックして、普通モードに戻す。画面は変わらないが、これからはマスクではなく、実際のイメージに対して変更を加えられる。      
          
    思い切って、CTRL + A ですべてを選択して、Deleteキーを押す。すると、マスクで保護されている部分以外は、消えてしまったではないか。(少し輪郭にギザギザは残るが。)      
          
    この状態で、PNG形式として保存しよう。下記のような設定になっていればよい。      
          
    mask-example-1-7-png-settings 
    「透過」にチェックが入っていることを要確認。

ここからは、その新しくできた画像を花子の図面に読み込んだり、また別のドキュメント、ブログやウェブサイトに使用することもできる。

なお、マスクを編集しているときに、ブラシと消しゴムの設定パネルが有効になっているので、より滑らかにマスクの領域を追加したいときに、「ぼかし」にチェックを入れればOK。

確かに、花子フォトレタッチはPhotoshopにはとても適わないが、コツをつかめば、だいたいのことは(ちょっと苦労しながら)できる。

とはいえ、本当に本当に、もういい加減にバージョンアップしてほしいところだ。

文字スタイルの落とし穴

花子には、「文字枠スタイル」と、「文字属性」という、似たようで実際は全然違う機能がある。その違いとは?

一般的には「文字枠スタイル」は、新たに入力する文字枠に対して使うものだ。それに対して、「文字属性」は、選択した文字列に対して有効だ。これは、一般論だが、実際はもっと複雑で、整合性がとれていない部分もある。たとえば、どちらかでしか設定できない属性もあるし、また文字枠スタイルで設定した属性が既存の「文字属性」を上書きしてしまうという、不都合で作業効率の悪い部分もある。

これらについて、後ほど検証したいとは思うが、読者にはその違いについて気をつけていただきたいとも思うところだ。