「作品」カテゴリーアーカイブ

花子の「部品」と「画像」を組み合わせて「春」の風景を!

目白と梅の木のイラスト

世の中が便利すぎて、人は絵心さえいらなくなる・・・。そんな時代が来るとはとても思えないけれど、「絵心がないなあ」と自分が思っている人にとって、いろいろな「部品」とか「素材」があると、まずはなんとなくイメージが作れる、という時代は確かにもう到来しています。

そんな中で「花子」という歴史の長いドローソフトが、今年2月10日に新バージョンがリリースされました。便利機能が増え、使いやすくなったところもあります。花あそびのサイトでも新機能の説明がありますが、花子の一番新しいバージョンに限らず、イラストや図面を作成する時に何が伝えたいのか?どのような構図で?どういったイメージがよい?といった課題は、どの作品でも、共通課題ではないか、と思います。

逆に言えば、表現したいものがはっきりしていて、なおかつある程度の素材と何らかの道具さえあれば、その想像していたものが描画できます。すばらしい才能とか、長いパソコン経歴などがなくとも、まずは遊び心を持って、アイデアを出し、道具を使う基本さえわかれば、あとは試行錯誤とちょっとの努力でよい結果が得られるだろうと思います。

長い前置きはさておき、今回の投稿で「春」を思い出させる風景(記事の冒頭にある絵)を花子で作る方法を解説します。(花子2012の手順と、それ以前のバージョンとの手順が変わるところも説明します。)

■ステップ1・・・伝えたいこと・構図と大体のイメージを決める

春のイメージの構図

これはまず重要です。「春」というキーワードが頭の中にあり、ふわふわの雲が浮かんでいる「青空」が背景で、「鳥」「木の枝」に止まっている風景がよいかなと。 でも、実際はまだ2月なので、葉っぱがついた枝というよりかは、芽が出始めている木の枝がいいのかな?と思いました。

そこで、紙と鉛筆でも花子でもよいのですが(むしろ、「手段」を考えないで紙と鉛筆を使ったほうが手早いかもしれません)、右図のように大まかな構図を簡単に描いてみましょう。「登場人物」はどのような配置でどこに出るか、まず考えてみます。

■ステップ2・・・ベースとなる部品(素材)を探す

もちろん、絵を描くことに自信のある人なら、自分で描いてもよいでしょう。けれども、時間がなく、あまり絵を描くことに自信のない人は、花子の「部品」から始めると、後からスムーズにいくかもしれません。時と場合によって方法を決めましょう。

ステップ1でいくつかのキーワードを想像してみましたが、イメージに合う部品はないのだろうか。花子の「部品」のパレットを開いて、キーワードを入力していろいろと探し出します。よさげなものはドラッグアンドドロップで新規図面に貼り付けます。(クリックしても挿入できますが、もし図面上にほかの図駅や画像がすでに選択されている場合、差し替えられてしまいます。)

花子2012の場合(部品パレットは左側に配置)

花子2012「部品パレット」の位置

花子2011以前の場合(部品パレットは右側の「クリップウィンドウ」に配置)

花子2011「部品パレット」の位置

いろいろと花子の「部品」を検索した結果、まず「木」と「鳥」のキーワードにふさわしそうな素材が見つかりました。「青空」はあとで自分で描くことにした。

■ステップ3・・・部品(素材)を好みに合わせて加工!

花子の「木」と「目白」の部品サンプル

部品は挿入したままでもいいのだけど、想像したものにより近づけるためには不必要な部分を取り除きましょう。
まず木の黒い輪郭を取りましょう。

<花子2012の場合>木を選択して、画面右側の「属性」タブをクリックし、「カラー」パレットの「線種」を「なし」にする。

<花子2011以前の場合>木を選択して、画面右側の「編集」タブをクリックし、「カラー」パレットの「線種」を「なし」にする。

次にその青色の実をピンク色にしましょう。花子2010から追加となった「カラースキーマ」機能を使うと便利です。ついでに木の皮の色をもう少し濃くしましょう。

<花子2012の場合>木を選択して、画面右側の「属性」タブをクリックし、「カラー」パレットの「カラースキーマ」のアイコン(カラースキーマのボタン)をクリック。

<花子2011の場合>木を選択して、画面右側の「編集」タブをクリックし、「カラー」パレットの「カラースキーマ」のアイコン(カラースキーマのボタン)をクリック。

カラースキーマの操作についてビデオを用意しました(5分程度)。よかったら、ご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=XMpILVv2cGA&context=C36d1a0aADOEgsToPDskJN3B6mYunDT7usGjxwa7az&w=620&rel=0

次に、鳥の形と色を少し調整しましょう。(これはメジロかな?)

部品の「枝」の部分は不要なので、図面に貼り付けた鳥と梅の木の枝を選択し、メニューの図形―合成―解除を選択します。すると、点だらけで表示されますが、これは正常なのでご安心を。

合成解除の例 鳥イメージの加工に仕様したツール

図形の選択ツール(図形の選択ツール)が選択されていることを確認し、図面の開いたところにクリックしてから、梅の花と枝の不要な部分を一つ一つ選択して DELETE ボタンでどんどん削除しましょう。

ここまでできたのなら、次は好みに合わせて微調整ができます。

僕はくちばしを少し大きくして、目の玉をじゃっかん前のほうに寄せることにしました。また、足を一回り大きくし、目の玉の位置を前方にして、最後にカラースキーマ機能でくちばしと胴体の色をもう少し自然な色にしてみました。自分好みにいろいろと遊んでみてください。

そして空です。鳥と木だけでは雰囲気がつかめないため、花子フォトレタッチで「青空」と「雲」を作ります。

<操作方法>図面に鳥と木を大まかなところに配置をし、メニューの「挿入―イメージ―領域を指定して作成」を選び、カーソルのクリック&ドラッグで鳥と木を大きく囲むようにして花子フォトレタッチが立ち上がる。

花子フォトレタッチに挿入した後の「鳥」と「木」のイメージ

<花子2012メモ>作図パレット(画面左側:作図パレットボタン)―イメージの編集―「花子フォトレタッチの起動」(花子フォトレタッチの起動アイコン)をクリックして花子フォトレタッチの絵を挿入することもできるが、初期状態ではサイズが小さいため、花子フォトレタッチの「画像」―「画像のサイズ」コマンドでサイズ変更を後からする必要がある。 すると花子フォトレタッチで新規画面が開きます。鳥と木のイメージが配置されているはずです。

そして CTRL + A キーで全部選択して、DELETE キーを押します。(もとの部品はもともと花子で使った図面に残っていますのでご安心ください。)

この先は、花子フォトレタッチで空模様を簡単に描きます。

■ステップ4・・・花子フォトレタッチで空模様を描く

1.花子フォトレタッチの塗りつぶしツール(花子フォトレタッチの塗りつぶしツール)を選択し、「カラーパレット(基本色)」を出す。

花子フォトレタッチのカラーパレット(基本色)

2.カラーパレット(基本色)の「追加・変更」ボタンをクリック。「グラデーション作成」のダイアログが出る。

花子フォトレタッチの「グラデーション作成」

3.グラデーション作成ダイアログの「カラーバー」の小さい三角記号(▼)をクリック&ドラッグして既存の色の位置を変更するか、カラーバーの上にクリックをして「追加」パレットから新規に色を作成。

花子フォトレタッチの追加パレット

4. グラデーションのパターンが作成できたら、カーソルを画像ウィンドウの上に置き、クリックする。画像が一面グラデーションにかかっていることがわかる。

グラデーションの方向を反転したいときは、カラーパレット(基本色)の ボタンをクリックして、もう一度グラデーションをかけます。カラーパレットの「設定」ボタンでさらに細かく調整できます。

5. 最後に雲を描きます。いろいろな方法はあるが、一番手っ取り早いのはブラシのツールです。メニューの「レイヤー」―「新規レイヤー」を選び、雲を自由に描くためのレイヤーを作ります。次にツールパレットのブラシ(花子フォトレタッチのブラシツール)を選択し、下図のような設定をしておきます。

結果として、こんな風景が描けます。

花子フォトレタッチで描く「青空と雲」の風景

花子フォトレタッチを閉じると、花子に戻り、レイヤーが統合されます。
最後に、「鳥」と「木」をうまく位置あわせをし、出来上がり!

花子2010の「カラースキーマ」のプロになろう!―その1

dining-set-initial花子2010のコンテンツにある「ダイニングテーブル」の部品で実例をみよう。

元々の画像は右にある。

まず、ダイニングテーブルと椅子を選択し、「図形―カラースキーマ」のメニューコマンドを選ぶか、カラーパレットにあるカラースキーマのボタン(color-schema-button )をクリックして「カラースキーマ」のダイアログを出す。

color-schema-1右図のように、ダイアログが表示される。が、カラーポイント(カラーホイルの中にある◎で囲まれている部分)がたくさんありすぎて、これだと編集が若干大変かも。

そこで一旦このダイアログを閉じ、ダイニングテーブルを合成解除して、まず色を変更したい部分だけ、選択をしてもう一度カラースキーマを選ぼう。

hint-box-1

次に、お皿、椅子の座布団とテーブルクロスを選択し、もう一度カラースキーマに挑戦。

color-schema-2

必要な部分だけを選択したため、カラーポイントが減った。さっそく編集してみよう。まずカラーポイントをどれか、直接クリックして回してみる。

「すべてのカラーポイントを連動させる」という鎖のようなアイコン(color-rendou-icon )がつながっている状態(オン)であれば、カラーポイントを回すことによってほかの色も相対的に回転し変わっていく。

カラーポイントを円の真ん中に移動すればするほど、全体の色が薄くなっていく。また、反対に円の外に向けてカラーポイントをドラッグすると、全体的に色が濃くなっていく。

このようにして色々な組み合わせが気軽に作れる。

dining-set-try1

  では、この中の一つかいくつかの色をそのままにして、ほかの色を変更したいときはどうすればよいのか?

color-point-kotei

固定したい色(カラーポイント)をクリックしてロックのアイコンを「色を反映しない」(かかった状態)にすれば、そのカラーポイントが太い二重の四角に変わる。これで色は固定される。

紛らわしいことに、これ以降ほかのカラーポイントを編集すると、固定したカラーポイントの色も連動して変わるように見えてしまう。しかし、「プレビュー」にチェックを入れて原画を確認すると、確かにいろは固定されているので一安心。

ここで覚えておく大事なポイントとして、四角になっているカラーポイントはいくらいじっても変わらない、という点だ。もっと奥が深いのだが、カラースキーマ、グラデーションと透明度設定でこのように仕上げてみた。

Diningsetdarker

まだカラースキーマについてよくわからなければ、「ここまで出来る!花子 技ありテクニック集」の112ページにそれなりに詳しい説明はあるので、ご覧あれ。

愛情

きょう、きっちーさんより、ブログを定期的に紹介するジャストブログのひろばページに、なんと、当方のExploring Hanakoのブログが紹介されている、という良いたよりがあった。

自分として、ひろばページに書いてあるように「読みだすとはまること必至!」という感じのブログを書いているとはとても思えないが、とにかく、日本語の非ネイティブである僕にとっては、大変光栄だ。そして、なによりも、ビックリ・・・。

皆様、花子というソフト、そしてこちらのブログに感心を持ち続けて頂き、ありがとうございます。感動的です。皆様のお役に少しでも立っていれば、それはそれでよいのです。

記念に、このイラストを描いてみた。

B_2

実は、Windowsではなく、Mac上で描いた。
正確に言えば、Mac OS X上で起動している「Parallels Desktop for Mac」と言うソフトで、Windows XPのバーチャルマシーンを使って、その中で花子と花子フォとレタッチを使って、描いてみた。(ふううう。)

だから、Mac上であっても、ちゃんと花子で描いたので、ご安心を(笑)。

Intel搭載のMacintosh上でいよいよ花子が起動できるようになった、機能の融合で生まれたアップル社とSWSoft社の「愛情」、そして日頃、職場、自宅や学校で想像力を生かす人々の「愛情」のためにも、この作品を捧げます。

皆様、毎日、イラストを描いているときでも、子供や職場の同僚と接しているときでも、愛情いっぱいで接することができますように・・・