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隠れたツールボックスで花子の作業効率アップ

普段はあまり意識しないものだが、ツールボックス(ほかのアプリケーションでは「ツールバー」と呼ぶ)は、けっこう重要なものだ。

というのも、花子はWindowsアプリケーションである故に、キーボードでコマンドを呼び出したりすることはかなりできるのだが、思う以上にツールボックス上のアイコンを押したりする。特に「描画」ツールボックスのコマンドは、キーボードショートカットをちゃんと覚えていなければ、マウス(またはペン)でクリックして操作ことが多い。

toolbox-hyouji-settei花子の初期状態では、70個ほどのアイコンがずらりと画面に並ぶが、そのほとんどは自由に好みに合わせて削除したり移動したりすることができる。しかしもっと便利の良いことに、ふだん隠れているツールボックスを呼び出して、いつもメニューやクリップウィンドウの操作の代わりに素早くワン・クリックでできるものがある。

描画ツールボックスの空いたところに右クリックをして「表示切替」を選ぶと、右にあるような画面が表示される。

この画面で表示できるツールボックスの種類は、なんと25種類だ。(かなりマニアックの世界とも言える。)ご参考までに、花子2009と比べてVisio 2003は17種類のツールバーが表示できる。また、CorelDraw Essentials 4は、8種類から選べる。

花子のツールボックスの一覧はヘルプコンテンツの「ツールボックス一覧」に含まれているが、ここで特に便利そうなものを紹介したい。

 

ツールボックスのベスト3(?)

(1)位置合せツールボックス

ichiawase-toolbox

確かにクリップウィンドウの「編集―変形―配置」パレットには、これらの図形の位置関係のツールがある。しかし、クリップウィンドウを表示したくないときや、手短なところにツールを置きたい場合は、このツールボックスを重宝する。

またこのツールボックスの特に便利なアイコンは、右から7つめの「位置合せ詳細」(ichiawase-shousai-btn)のボタンだ。キーボードからだとALT+D, P, Pという かなり覚えにくいコマンドなので、ボタン1つで呼び出せるのは便利。

(2)文字飾りツールボックス

toolbox-moji-kazari

このツールボックスの機能の半分くらいは確かにクリップウィンドウの「カラー」パレットには含まれているが、いくつかこのツールボックスにしかない機能もある。例えば「字形解除」(jikei-kaijo-btn) のボタンは、選択した文字例の反転設定を解除することができるから、場合によってはかゆいところに手が届くような。

(3)基本図形ツールボックス

kihon-zukei

これは花子で当たり前すぎるツールボックスだが、実は花子の操作上のクセでこのツールボックスが勝手によく非表示になったりする。例えば、描画ツールボックスを使用して「基本図形」から「ブロック矢印」または「吹き出し図形」に切り替えたときに、都合の悪いことに「基本図形」が消えてしまう。上記の方法で常に表示しておけば、必要なときに使えるので少しは作業が楽になるときもあるだろう。

花子のツールボックスやアイコンはほとんど無数の組み合わせで自由に組み替えられるので、自分の作業フローとスタイルに合わせてカスタマイズして損はないだろう。

きわめてシンプルな画面に挑戦

初めて花子を開いたときに、「なんじゃこりゃ」とふと思う人は多いだろう。当方は間違いなくその一人に入るのだ。

hanako2009-1stscreen-b

その理由の一つとして、少なくても70個以上のアイコンが初期画面に飾っており、どこから手始めたらよいのか迷っても不思議はない。

花子の画面をもっと簡潔でわかりやすいレイアウトにするには、いくつかのオプションはあり、かなりユーザー好みで画面をアレンジすることが可能。

当方の一番簡易のワークスペースは下記のとおり。余計なアイコンや要素、クリップウィンドウとメニューアイテムをすべて非表示にし、絵を描くことだけにフォーカスを当てるときにこういった画面構成がよいだろう。

hanako2010-simplescreen-b

花子2010「カラースキーマ」で素早くバリエーションを!

前回の投稿で花子2010 RC版の新機能について触れたが、その中で一番デザイナーにとって使えそうな機能として、カラースキーマというものがある。

 

color-palette-zumen

 

color-scheme-menu イメージからわかりにくいのだが、図形(イメージ枠や画像枠では無効)を選択して、カラーパレットの右上にカラースキーマのアイコンが色で表示され、有効になる。また、メニューの「図形―カラースキーマ」でも呼び出せる。

 

カラースキーマが便利になるのは、2つ以上の図形を選択し、同時にそれらの色を相対的に変更したいときだ。この言葉での説明はわかりにくいかもしれないので、まずひとつのサンプルを用意してみた。

 

elves-color-variant

 

これでもさっぱりわからないかもしれないが、まず作業のステップを説明しよう。

 

まず、色変更の対象図形(二つ以上・・・グラデーションでも合成図形でもグループ化された図形でもよいみたい)、つまり一番上の小人みたいなキャラクターを選択して、カラースキーマを呼び出す。

 

次に、カラースキームのパレットが表示されるが、丸の中にある小さい丸をクリックして動かしてみるか、色相、彩度などに値を直接入力するのどちらかにより、先のステップで選択された図形の全体の色合いが変わる。

 

最後に、その小人を選択してコピーし、コピーをひとつひとつ選択しカラースキーマでまた色調整を行う。

 

かなり楽しそうだけど、小さい三つのアイコン   
color-scheme-detailicon )は正直に言って、意味不明。

 

RC版には新機能のヘルプコンテンツがないので、いろいろと試行錯誤して、やっとアイコンの使い方がなんとなくわかった。

 

 

 

グラデーションの色調整が楽になる?

 

花子のこれまでの難点だったところとして、グラデーションの個別の色調整がものすごく手間がかかっており、それゆえに花子を棚に戻してしまった人は少なくなかっただろう。

 

今回は残念ながら、グラデーションのスライダー(下記イメージ)の操作性は、一向に改良されていないことが判った。横にも伸ばせないし、グラデーションの段階が増えると数字がすぐに重ねあってしまい、全く操作できなくなりお手上げだ。

 

gradation-slider-bad ジャストシステム「花子」のグラデーションスライダー。      
少なくても花子12(2002年)以降、全く昔のまま。      
使いにくさも昔のまま。

 

gradation-changed しかし、右図のようにカラースキーマを使用してグラデーションの段階の色調整ができることが判った。(一番右のグラデーション段階(今回は白色)を変更するには、カラーホイル上の丸を選択し、カラーパレット上のロックのアイコン(hanako-lock-icon )を解除して(hanako-unlock-icon)するとうまくいく。

 

この機能は、大変便利。(次にグラデーションスライダーそのものの操作性を改善してほしいのは本音だが、カラースキーマでグラデーション段階の色が変更できることでも、細かい作業が楽になった。)

 

 

 

実は、そっくりさんだった・・・(汗)

 

イラストレーターCS3またはCS4のユーザーの方であれば、もうすでにお気づきだったのだろうが、実は今回の花子2010 RCで導入されたカラースキーマの機能は、イラストレーターCS3から大筋パクられたことがすぐにわかる。

 

ai-vs-hanako-colorscheme

 

Illustratorが初めてこのような形のカラーピッカーを搭載したのか不明だが、かなり似ているからジャストがアドビ社を真似したのでは?と思えるくらい。

 

この機能の由来はともかくとして、ユーザーによってはそれほど重要な機能ではないのだが、使い始めてみると色調整の作業が楽になるのは間違いない。

花子2010・・・どこまで進化したか?

先日、花子2010のRC (Release Candidate) 版の案内が届き、さっそくいろいろと動かしてみた。

2005年から毎年、花子の新バージョンが出る度に興味深く、製品情報をフォローしてみており、また2010バージョンが出るまでまだ4ヶ月以上待たなければならないが、RC版がかなり早々と案内されたので、きっとよいことがあるだろうと思った。

花子の過去5年の主な変更点

year2005 ・・・クリップウィンドウの改良、オートチャート機能、ブロック図形、デジカメなど画像枠のデータサイズの縮小設定機能

year2006 ・・・図形の透明度設定

year2007 ・・・文字入力ウィンドウ、文字付き図形の改良、カラースタイルパレットの改良

year2008 ・・・文字入力のフリーカーソル、図形効果(ドロップシャドウ、光彩と反射)、イメージ枠・画像枠の自由切り替え、画像のトリミング

year2009 ・・・ズームスライダー、文字入力ウィンドウの大幅改良、図形加工(図形の演算処理)、POP文字(タイトル文字)の専用機能、EPSコンバーターの大幅改良

 

この5年間、花子はドローソフトとしてかなりの勢いで進化してきたことがわかる。

しかし、花子2010のRC版を使ってみると、大きく変わったこともよくなったことも、あまり見当たらない。

ふたを開けてみると、実際はどうなのか、検証してみよう。

花子2010 RC版、本当にナニも変わっていないのか?

実は、花子2010 RC版は派手な機能追加はないものの、使い勝手を少しでもよくする工夫が数点あるので、ここで紹介する。

(1)「コンテンツ」のお気に入り機能追加

hanako2009-clipwindow

(2)「コンテンツ」からクリップを挿入する時の比率あわせ

hanako2010-clip-hiritsu

(3)「カラースキーマ」機能

hanako2010-colorschema

(4)ふりがな設定

hanako2010-furigana

(5)変形パレットの比率固定設定

hanako2010-henkei-hiritsu

(6)数学図記号

hanako2010-suugakuzu-kinou

しかし、これだけの新機能と思える機能が並ぶが、この中でユーザーにとって嬉しいのはどれだろうか。

教材(プリントなど)やちらしを花子で作っている方には、ふりがな設定ができるようになるのは朗報だと思う。また、数学図記号も、かなり偏った機能ではあるが、同じように教材作成においては有用かもしれない。

また、コンテンツをよく使用する方なら、コンテ
ンツパレットの改良がありがたいはず。

ただ、「カラースキーマ」とは、いったい、なんだろう?これがあって作業は楽になるのだろうか。

その答えはまた次回の投稿で・・・。

一番痛いのは、花子フォトレタッチがまたまた、バージョンアップされていないことだ。開発から10年が経つが、本当にどうしたものかと思うくらいだ。

とにかく、いろいろと紹介したが、ご覧の通り今回はどちらかといえば、花子の「マイナーリリース」としか言いようがない。Windows 7の対応は一通りできているようだが、それ以外には改善すべきところが何カ所も、ほぼノータッチになっているのは、花子のヘビーユーザーにとってかなりガッカリするニュースに違いない。

ただ本格リリースまであと3~4ヶ月もあるので、まだ何とも言えない。あくまでRC版なので、最終的に店頭に並ぶ花子2010は、これより若干改良されたかも?(でも過去の歴史からいうと、RC版はほぼそのままになっていることが多いので、あまり期待しないでおこう・・・。)

花子2010、RC版が今月末に配布

今週、ジャストシステムから花子次期バージョンのRC版(ベータ版)の評価依頼(申込書?)が届いた。

・・・ということは、2010年にも花子の新バージョンが出る模様だ。

RC版は従来のCD配布と違って、今年はダウンロードで提供することに切り替わるとジャストが説明している。コスト削減をしながら環境への配慮はありがたい。

花子の次期バージョンはどういった新機能と改良が盛り込まれているか、まだ情報は出ていないが、ジャストから公開されたモニターレポートをみると、AIファイル(アドビイラストレーター形式)の対応要望が散見されており、またジャストはそれらの要望に対して「今後の製品開発の貴重な要望として参考にさせていただきます」としている。

花子がいよいよIllustratorファイルを扱えるようになるのか。まだ実物をみないと断定はできないが、今年の2月に発売された「花子2009」はIllustrator CS3用のEPS出力機能が強化されており、次のステップとしてAIファイルに対応するのは、安易に考えられるし、パワーユーザーの要望にもかなっている。

とにかく、花子は生きている。開発がまだまだ進んでいること、そして花子が製品としてまだ進化していること、喜ぶべきことだ。

10月29日が待ち遠しい。

ペンツールと「交点で塗りつぶす」でLive Paintの効果を

写真などをなぞってイラストを作成するには、花子はすでに「プレーン」(レイヤー)をロックしてその上に軌跡を描いたり、また花子フォトレタッチで「トーンカーブ調整」で元写真をなぞりやすくするために全体のバランスを変えたりすることができる。手間がかかることも多いは、少し頭を捻れば何とかできる。

layer-lock-trace-example 元写真とトレースの結果を別々のプレーンにした作業例

hpt-tone-curve-example 花子フォトレタッチの「トーンカーブ調整」コマンドで写真の全体の色合いを白くした例

しかし、いったんなぞったものを花子で色塗りするには、必ずしもうまくいくとは限らない。

<課題①>線と線が交差せず、図形として認識されない

line-doesnt-touch 花子だけでなく、他のベクトル系ドローソフトは原則的に塗りつぶしできる図形として、切れ目のないひと続きのパス(線分)のみに限るのだ。つまり、どこかでパスが切れていたりすると、一つの図形として見なされなくなり、塗りつぶしできない。

左図のように、パスは閉じていないが、それがために塗りつぶしできないというわけではない。むしろこういった場合、線と線(パスとパス)が全く別だという問題があり、一続きの図形として認識されないので、塗りつぶしできないという課題がある。

Illustrator CS2以上の場合、ライブペイント(Live Paint)機能でこのような時でも、ギャップ(隙間)を無視して指定の領域を塗りつぶすことができる。しかし、花子を使っている時に、どうすれば良いのだろう。その答えは、下図のように、(1)線分の端点を最寄りの線分に重ねてから、(2)「図形―交点として塗りつぶす」というコマンドで対応するのだ。

参考「交点で塗りつぶす」の使用例は、この記事で説明している。

<課題②>「交点で塗りつぶす」でエラーが起きる

「図形」メニューの「交点で塗りつぶす」をクリックして図形の輪郭を指定し、最後にダブルクリックして指定の領域が図形化される。・・・これは、あくまで理想の動作だ。実は、この機能は花子12の時代から搭載されており、一向に改良されていないので、制限が多い。例えば、このエラー。

koutendenuritsubushi-error「図形データが大きすぎます」と出るが、これは花子の制限によるエラーだ。

この不可解なエラーを理解するために、正常動作の例を挙げよう。 二つの長方形を描いて(注:必ず塗り設定を「なし」にしておくこと)、交差する領域の輪郭を数回のクリックで指定して、最後にダブルクリック。また、一番最後に塗り設定をすれば、下記のような結果になる。

koutendenuritsubushi 

真ん中の青い領域が図形化された。これは、正常動作だ。

しかし、図形の頂点が多い、あるいは図形が複雑すぎると、花子はエラーを出してしまうようだ。例えば、右図のようなものでエラーが出る。

the-cat-red-blue青色の線で囲まれている領域を、図形として塗りつぶしたいが、エラーが出るので、実行できない。いったい、どうすれば・・・?

幸いなことに、花子2009から「図形加工」機能が加えられたので、少し手助けになりそうだ。

青色の線と、赤色の線を両方選択し、「図形加工」の「分割」を実行。そして、右クリックして「グループグループ解除」をする。

the-cat-headspot結果として、ほら!猫の額が塗りつぶされた。

結論として、 花子の「交点で塗りつぶす」機能は、頂点の少ない図形であれば、ライブペイントみたいなツールとして使える。しかし、上記のような、少しでも複雑な図形は、花子2009の図形加工機能を使ったほうが、賢明。

Word 2007から花子へのコピペのトラブルを解消

文字をコピーして、別のウィンドウにペーストするときに、貼り付けたものはやはり、文字であってほしい。・・・というのは、僕だけなのだろうか。

花子の特徴的なところがあるとすれば、Word/PowerPoint/Excel 2007からそのまま、文字列をコピーして花子の図面にペーストするときに、その貼り付けたものはテキストではなく、図としてペーストされてしまうというところだ。

さて、少し一歩引いて状況を考えてみよう。

まずInternet Explorerなどのブラウザーを開いて、ウィキペディアなどのサイトから文字をコピーして花子に貼り付けたときに、どうなるだろう。

paste-text-ie2hanako2009

花子に貼り付けたときに、文字入力ウィンドウにペーストするか、図面にペーストすると二者択一だが、どちらでも上図のとおり、文字データがペーストされる結果になる。

さあ、ワード2007でテキストをコピーして花子2009の図面に貼り付けたときに、どうなるのだろう?

 paste-text-word2hanako2009

ぱっと見て、「いけてるじゃん」と思える。しかし、ここからがポイントだ。そのペーストした文字らしきものをクリックしたときに、まず、文字入力のカーソルは現れない。そして、ダブルクリックして文字列を編集しようとすると・・・。

mojiwaku-word-ole-hanako2009

これは一体、どういうことだろう?花子の図面が見えるが、画面の上半分はWordのリボン(ナビゲーション)が表示されている。

こんな状態になって間違いをしたかと思うかもしれないが、まずご安心(?)を。これは、Word 2007の文字列が、OLEオブジェクトとして花子の図面にペーストされた証拠なのだ。つまり、ワード・ドキュメントのカケラみたいなものが、花子の図面に埋め込まれた、ということだ。

では、こんな状態でいいんだろうか?と思うのは自然な考えであり、また賢明な考えだ。もし、その貼り付けた文字列をこれからあまりいじくる必要がなければ、このままでもおおむね問題はない。しかし、普通は文字枠の大きさを調整したり、フォントサイズを変えたりしたい。なので、本当は、花子の文字枠形式に、文字をペーストする必要がある。

Word 2007のテキストデータを花子に文字枠としてペーストする 方法①

この方法は、花子2009以上で使用できる。

  1. Wordで文字列を選択してコピーした後、花子2009に切り替える。
  2. 花子の「編集―テキスト形式で貼り付け―文字枠スタイルを反映」にクリック。

すると、花子でも編集できる文字枠が作成される。

Word 2007のテキストデータを花子に文字枠としてペーストする 方法②

この方法は、少なくても花子13(2003年バージョン)から使用できる。

  1. Wordで文字列を選択してコピーした後、花子2009に切り替える。
  2. 花子の「編集―形式を選択して貼り付け」をクリック。
  3. ダイアログボックスに「テキスト」「Unicodeテキスト」などの文字形式クリックして、OKを押す。

このあたりの操作性の不便さは、どうもマイクロソフトOffice 2007のクリップボード操作の独自仕様によるらしい。

<ヒント!>

もしWord 2007から花子の図面にコピペすることが多くて、上記の手順が手間であれば、キーボードショートカットが SHIFT + CTRL + V 。これでWordの文字を一発でテキスト形式に変換できるので、便利だ。(参考までに、花子の「ツール―割付―キー」のメニューでお好みのショートカットも登録できる。)

花子で文字入力をより快適にするためには?(その1)

自分でもよく忘れがちなこと。

花子での文字入力がうまくいかず、自分の思い通りの文字スタイルを何回も設定し直して煩わしい、というトラブルを経験したことはあるのだろうか。

これの即効薬は、花子の「文字枠スタイル」にある。

手順として、花子の文字入力をする前に、図面の空いたところにクリックして、文字メニューの「文字枠スタイル」を選択しよう。下記のイメージのように、必ずダイアログのタイトルバーに(入力)という文字が表示されていることを確認する。(これは肝心。)

mojiwaku-style-nyuuryoku

標準として使いたい文字スタイルを設定して、OKをクリック。

すると、これから入力する文字枠は、この文字枠スタイルを反映されることになる。

「わざわざ、文字枠スタイルをいちいち開いて設定しなくてもいいの?」と思ったら、図面で何も選択していない状態で、カラーパレットの文字属性(色、フォントサイズやフォント名など)を変更しても、これから入力する文字は、この設定が反映される。

mojiwaku-style-ni-settei もし、入力した文字スタイルをベースに、これから入力する文字のスタイルを決めたいときに、文字枠スタイルの元になる文字枠を選択して、カラーパレットにある「文字枠スタイルに設定」ボタンをクリックすれば、これから入力する文字枠は、このスタイルを反映する形になる。

花子の文字入力機能でわかりにくいところはこれ以外にもあるのだが、まずは上記のことを覚えておけば、文字枠のスタイルが思わぬものにならないようなことは防げるだろう。

花子データをVisioへ移行

「花子データからMicrosoft Office Visio 2007への移行」表紙こんな白書、マイクロソフトが出しているなんて、知らなかった。

両方のプラットフォームで図面を共有しなければならない方や、Visio特有の機能(例:ガントチャート)で花子の図面データを有効活用したい方には、よいかもしれない。

特に、花子の DXFデータやWMF形式で保存されたデータを Visioで使いたいときに、参考になるかも。

(そもそも、Visioでできて花子でできないことは、それほどないのだが・・・。いますぐ思い浮かぶものは、曲線コネクタくらいだろうか)

http://download.microsoft.com/download/F/A/8/FA893ABA-1265-4C18-A882-241DFC3A2A4D/HANAKOmigration.pdf

花子フォトレタッチを極めよう―その2(マスク機能)

写真の一部だけを切り取って花子のワークスペース(図面)に置きたい。

たとえば、下記のような写真があって、その一部だけを切り取りたいとしよう。

trimming-ex-original

真ん中の赤い花と丸い葉っぱだけを切り取るために、写真を花子に取り込んで、右クリックして「トリミング」を選択して、範囲を指定して切り取ることは確かにできる。 

photo-trimming-example-1

でも、「あのう、そうじゃなくて、本当に花と葉っぱだけを切り取りたい」と言われれば、それはそれで、また別の方法がある。

それでは、花子フォトレタッチの「マスク」機能を使って、イメージの不要な部分を削除し、必要な部分だけを残しておこう。 

手順 

  1. 最初に花子フォトレタッチに、編集したい画像を取り込んでみよう(ファイル―開く)。      
          
    mask-example-1-1
  2.    

  3. 次に、ツールパレットにある「同色選択」のツールdoushoku-sentaku-icon (いわゆるマジックワンドのツール)を選択して、赤い花の上にクリック。すると、下記のように選択範囲が表示される。
          
    mask-example-1-2      
    選択範囲を選択したまま「感度設定」を調節できるので、だいたいの赤の部分が選択されるまで数字を変えてみる。      
    また、SHIFT を押しながら、選択範囲を追加することもできる。 
          
    <ヒント>スペースを押しながら選択範囲を部分的に削除することもできる。

             

  4. mask-example-1-3だいたいの選択範囲が決まったら、メニューバーの「マスク―領域の設定」をクリック。すると、こんな感じに画面が変わる。      
          
    ありゃ、花が紫色に染まってしまった・・・。と、思っては早計だ。      
    この紫色になったところは、実は「マスク」、つまり保護されている部分に加わったことを意味している。      
          
    試しに消しゴムツールを使って、紫色の部分の上に少し落書きをしてみよう。      
    花の部分だけがちゃんと保護されていることを確認できたのなら、マスクが有効になっている証拠だ。      
          
    もしマスクが有効になっていなければ、ツールバーの「マスク 有効/無効」のアイコンで切り替えてみよう。      
    mask-yuukou-icons      
  5.    

  6. mask-example-1-4次は、もうおわかりだろうか。そうだ、葉っぱを選択すること。      
    jiyuu-sentaku-icon しかし、この葉っぱは光の強弱の差が大きいので、今回は「自動選択」のツールで葉っぱの輪郭をきれいになぞって選択範囲を指定してみよう。 
          
    完璧に描かなくても、問題は特にない。あとでマスクを少し修正するので、少しはみ出してもかまわない。どうしても書き直したい場合は ESC キーを押せばよい。 
          
    ここで一つ、Photoshopユーザーが花子フォトレタッチをどうしても理解できない点を挙げよう。それは、花子フォトレタッチでは、選択範囲を指定しながら、選択範囲に対して別ツールで操作を行おう(例:消しゴムツールに切り替えるなど)とすると、せっかくの選択範囲が消えてしまう、という不都合な点だ。(この時点で花子フォトレタッチを蹴っ飛ばしているユーザーは少なくないだろう。なんと不親切な操作結果だ・・・)花子フォトレタッチ以外のビットマップエディター (Corel PhotoPaintなど)は、選択範囲を生かして、消しゴムで部分的に選択範囲内の部分を消したり色を塗りつぶしたりすることができる。 
          
    つまり、花子フォトレタッチ3(花子2009と同梱の現行バージョン)は、この点において融通が利かない、ということだ。      
  7.    

  8. 上記の選択範囲が指定できたら、ステップ3と同様に「マスク―領域の追加」を選択する。      
    さあ、ここまでできたので、次のステップでマスクをもう少しきれいにしよう。   
  9.  

  10. chokusetsu-hennshuu-mask 次に、マスク(保護する部分)を直接編集して、本当に消してはマズイところを指定しておこう。      
    まず、メニューバー下の「直接編集」のアイコン(右記の画像を参照)をクリック。      
          
    これで、アイコンの状態は変わったが、画面は特に変わらない。      
          
    次に、カーソルを写真の上において、ちょっと描いてみよう。      
    mask-example-1-6描いたところが青色に染まることは確認できる。この青色のところは、マスクに追加されたところ。ここでは、写真自体は全く変わっておらず、保護部分であるマスクだけに変更を加えていることを念頭に置こう。      
          
    つまり、「ここだけは、あとで絶対に変えないでほしい」部分を指定しているわけだ。直接書き込みができないように、セロファンテープを写真の上に貼り付けているような感じだろうか。      
          
    続いて丁寧に、マスクの追加部分を描こう。画面のズームをするとよい。花子フォトレタッチ3の画面左下の「1/2」のボタンにクリックすれば、「x1」に変わり、ズームアップになる。また、CTRL + [NumPadの+または-] でも、ズームの倍率は調整できる。
          
    <ヒント> CTRLを押しながらイメージ上にクリックしてドラッグすると、
    パン操作ができる。   
  11.    

  12. ここで一旦ファイルの保存をしよう。JMG形式を使えば、マスクの状態も保存できるので、せっかくのステップ1~6でやったことが万が一のときにまた復元できる。      
          
    mask-example-1-7そして「直接編集」のアイコンをクリックして、普通モードに戻す。画面は変わらないが、これからはマスクではなく、実際のイメージに対して変更を加えられる。      
          
    思い切って、CTRL + A ですべてを選択して、Deleteキーを押す。すると、マスクで保護されている部分以外は、消えてしまったではないか。(少し輪郭にギザギザは残るが。)      
          
    この状態で、PNG形式として保存しよう。下記のような設定になっていればよい。      
          
    mask-example-1-7-png-settings 
    「透過」にチェックが入っていることを要確認。

ここからは、その新しくできた画像を花子の図面に読み込んだり、また別のドキュメント、ブログやウェブサイトに使用することもできる。

なお、マスクを編集しているときに、ブラシと消しゴムの設定パネルが有効になっているので、より滑らかにマスクの領域を追加したいときに、「ぼかし」にチェックを入れればOK。

確かに、花子フォトレタッチはPhotoshopにはとても適わないが、コツをつかめば、だいたいのことは(ちょっと苦労しながら)できる。

とはいえ、本当に本当に、もういい加減にバージョンアップしてほしいところだ。