花子は、Web制作に役立てるか(第1回)

どの道具もそうですが、ソフトはもちろんのこと、結局のところ、何のために使うのか、またその場面に役立てるかどうかで優劣が決まる。

花子についていえば、特にウェブ(ホームページ)の部品の作成に強いとか、ホームページの制作に大変役立てるなどジャストシステムは主張していないようです。むしろ、花子は「総合グラフィックソフト」として販売されており、花子の「技ありテクニック集」を見ても特にウェブが強みだという記述はどこにもありません。

しかしながら、いまの時代は印刷物(雑誌、本、漫画、新聞、ポスター、チラシなどなど)がまだまだ消えない中、確かにウェブの存在が大きくなっている。企業と非営利団体などのウェブサイト、個人のブログ、学校の課題など、2011年にはウェブ配信はますます重要な情報伝達の媒体だ。その中、花子をはじめとするグラフィックソフトのなすべき仕事として、やはりしっかりとしたWebへの対応が必要不可欠な時代となってきました。

「Web対応」とは?

この「Web対応」という言葉ですが、一体、どういう意味なのでしょうか?例えば・・・

  • ウェブの寸法単位である「ピクセル」で画像を作成できること
  • ウェブの標準的な色表現法である「RGB」のカラースペースに対応できること 、また、RGBを意識したワークフローが実現できること。
  • 作成した画像の一部またはすべてをブラウザーで表示できる画像形式に出力できること(主にJPEG、GIFとPNGであるが、GIFアニメやSVG、Flashなどの高度なニーズもあり)
  • アイコンやボタン、ナビゲーションなどの一般的なウェブ部品のサンプルが用意されており、ユーザにとって加工しやすいこと
  • ウェブページのコーディングを意識した機能(例えば、HTML+CSS+画像のプレビューなど)に対応できること
  • ウェブページの制作を効率的にこなせるために 「スライス」、「アートボード」、「ステート」の機能と、スライスごとのファイル名設定機能などに対応できること

・・・といったことが挙げられます。

では、「総合グラフィックソフト」の花子として、今の時代に必要なWeb対応は、どこまでできているのでしょうか。これから数回にわけて上記のことを検証したいと思います。「知ったことか、アドビじゃあるまいし、たった1万円のソフトをここまで厳しく見るのは不公平」という批判の声は聞こえるかもしれません。でも、20年以上の歴史も誇る、日本国内で開発された老舗グラフィックソフトであるからこそ、世の中の動きにちゃんと追いついているのか、それとも慢性的に出遅れているのか、ジャストシステムへの改善要望もかねて検証したいと思います。

きょうはここまですが、まず上記の概略についてコメントや経験のある方は大歓迎です。よろしくお願いします。