花子フォトレタッチを極めよう―その2(マスク機能)

写真の一部だけを切り取って花子のワークスペース(図面)に置きたい。

たとえば、下記のような写真があって、その一部だけを切り取りたいとしよう。

trimming-ex-original

真ん中の赤い花と丸い葉っぱだけを切り取るために、写真を花子に取り込んで、右クリックして「トリミング」を選択して、範囲を指定して切り取ることは確かにできる。 

photo-trimming-example-1

でも、「あのう、そうじゃなくて、本当に花と葉っぱだけを切り取りたい」と言われれば、それはそれで、また別の方法がある。

それでは、花子フォトレタッチの「マスク」機能を使って、イメージの不要な部分を削除し、必要な部分だけを残しておこう。 

手順 

  1. 最初に花子フォトレタッチに、編集したい画像を取り込んでみよう(ファイル―開く)。      
          
    mask-example-1-1
  2.    

  3. 次に、ツールパレットにある「同色選択」のツールdoushoku-sentaku-icon (いわゆるマジックワンドのツール)を選択して、赤い花の上にクリック。すると、下記のように選択範囲が表示される。
          
    mask-example-1-2      
    選択範囲を選択したまま「感度設定」を調節できるので、だいたいの赤の部分が選択されるまで数字を変えてみる。      
    また、SHIFT を押しながら、選択範囲を追加することもできる。 
          
    <ヒント>スペースを押しながら選択範囲を部分的に削除することもできる。

             

  4. mask-example-1-3だいたいの選択範囲が決まったら、メニューバーの「マスク―領域の設定」をクリック。すると、こんな感じに画面が変わる。      
          
    ありゃ、花が紫色に染まってしまった・・・。と、思っては早計だ。      
    この紫色になったところは、実は「マスク」、つまり保護されている部分に加わったことを意味している。      
          
    試しに消しゴムツールを使って、紫色の部分の上に少し落書きをしてみよう。      
    花の部分だけがちゃんと保護されていることを確認できたのなら、マスクが有効になっている証拠だ。      
          
    もしマスクが有効になっていなければ、ツールバーの「マスク 有効/無効」のアイコンで切り替えてみよう。      
    mask-yuukou-icons      
  5.    

  6. mask-example-1-4次は、もうおわかりだろうか。そうだ、葉っぱを選択すること。      
    jiyuu-sentaku-icon しかし、この葉っぱは光の強弱の差が大きいので、今回は「自動選択」のツールで葉っぱの輪郭をきれいになぞって選択範囲を指定してみよう。 
          
    完璧に描かなくても、問題は特にない。あとでマスクを少し修正するので、少しはみ出してもかまわない。どうしても書き直したい場合は ESC キーを押せばよい。 
          
    ここで一つ、Photoshopユーザーが花子フォトレタッチをどうしても理解できない点を挙げよう。それは、花子フォトレタッチでは、選択範囲を指定しながら、選択範囲に対して別ツールで操作を行おう(例:消しゴムツールに切り替えるなど)とすると、せっかくの選択範囲が消えてしまう、という不都合な点だ。(この時点で花子フォトレタッチを蹴っ飛ばしているユーザーは少なくないだろう。なんと不親切な操作結果だ・・・)花子フォトレタッチ以外のビットマップエディター (Corel PhotoPaintなど)は、選択範囲を生かして、消しゴムで部分的に選択範囲内の部分を消したり色を塗りつぶしたりすることができる。 
          
    つまり、花子フォトレタッチ3(花子2009と同梱の現行バージョン)は、この点において融通が利かない、ということだ。      
  7.    

  8. 上記の選択範囲が指定できたら、ステップ3と同様に「マスク―領域の追加」を選択する。      
    さあ、ここまでできたので、次のステップでマスクをもう少しきれいにしよう。   
  9.  

  10. chokusetsu-hennshuu-mask 次に、マスク(保護する部分)を直接編集して、本当に消してはマズイところを指定しておこう。      
    まず、メニューバー下の「直接編集」のアイコン(右記の画像を参照)をクリック。      
          
    これで、アイコンの状態は変わったが、画面は特に変わらない。      
          
    次に、カーソルを写真の上において、ちょっと描いてみよう。      
    mask-example-1-6描いたところが青色に染まることは確認できる。この青色のところは、マスクに追加されたところ。ここでは、写真自体は全く変わっておらず、保護部分であるマスクだけに変更を加えていることを念頭に置こう。      
          
    つまり、「ここだけは、あとで絶対に変えないでほしい」部分を指定しているわけだ。直接書き込みができないように、セロファンテープを写真の上に貼り付けているような感じだろうか。      
          
    続いて丁寧に、マスクの追加部分を描こう。画面のズームをするとよい。花子フォトレタッチ3の画面左下の「1/2」のボタンにクリックすれば、「x1」に変わり、ズームアップになる。また、CTRL + [NumPadの+または-] でも、ズームの倍率は調整できる。
          
    <ヒント> CTRLを押しながらイメージ上にクリックしてドラッグすると、
    パン操作ができる。   
  11.    

  12. ここで一旦ファイルの保存をしよう。JMG形式を使えば、マスクの状態も保存できるので、せっかくのステップ1~6でやったことが万が一のときにまた復元できる。      
          
    mask-example-1-7そして「直接編集」のアイコンをクリックして、普通モードに戻す。画面は変わらないが、これからはマスクではなく、実際のイメージに対して変更を加えられる。      
          
    思い切って、CTRL + A ですべてを選択して、Deleteキーを押す。すると、マスクで保護されている部分以外は、消えてしまったではないか。(少し輪郭にギザギザは残るが。)      
          
    この状態で、PNG形式として保存しよう。下記のような設定になっていればよい。      
          
    mask-example-1-7-png-settings 
    「透過」にチェックが入っていることを要確認。

ここからは、その新しくできた画像を花子の図面に読み込んだり、また別のドキュメント、ブログやウェブサイトに使用することもできる。

なお、マスクを編集しているときに、ブラシと消しゴムの設定パネルが有効になっているので、より滑らかにマスクの領域を追加したいときに、「ぼかし」にチェックを入れればOK。

確かに、花子フォトレタッチはPhotoshopにはとても適わないが、コツをつかめば、だいたいのことは(ちょっと苦労しながら)できる。

とはいえ、本当に本当に、もういい加減にバージョンアップしてほしいところだ。