花子2009のEPS対応について

今月から、ジャストシステムの公式HPには、花子2009の情報が掲載されている。チラ見した花子ユーザーは多かったことだろう。(当方は、もちろん当日チェック済み!)(^_^;)

その中で、大変、気になる情報があった。花子2009はEPS出力機能が大幅に強化される、とのこと。そしてなんと、あのイラストレーターCS3の名前も書かれたりして、ひょっとして、互換性あり?と吉報のように聞こえる。

果たしてどうなんだろう?と思う方は多いと思うが、気になったのでさっそく花子2009でテストを行った。

下記の画像は、花子2008で作成したサンプルだ。(夏からのノコリモノで申し訳ないが。)ごらんのとおり、花子で図形の透明度、ドロップシャドウ、グラデーションなどを多用している。

■花子2008で作成した元画像(JHD形式)
Iwakuraflowerfest1

さて、これを選択して、ファイル―一部保存―選択図形をクリックして、EPS形式で保存。すると、EPSレベル2またはレベル3のどちらを選択するか、というダイアログが出る。ここで「レベル3」を選択して、OK。

さあ!次は、この花子2009から出力したEPSファイルを、アドビのイラストレーターCS3に読み込んでみよう。果たして、その結果は?

■花子2009から出力したEPSファイルを、Illustrator CS3でみた結果Iwakuraflowerfest2

ご覧のように、図形のグラデーションは、かなり綺麗に再現される。また、背景画像も、問題なく表示するので、一安心。また文字のフォントと、文字色も、ちゃんと反映されているし、花子で複雑にかけて重ね合ったドロップシャドウも、正しく反映されているように見える。

さて、問題点は?

  • 図形の透明度が反映されていないことがすぐにわかる。
  • また、文字のドロップシャドウの背後にある、べたの白いボックスがあるのは、気になる。(実は、これは花子2009がビットマップに変換してしまった一つのドロップシャドウだ。ということは、花子のドロップシャドウが、ビットマップに変換され、イラストレーターの効果であるドロップシャドウとして扱えない、との模様だ。)
  • 最後に、単語と単語の間のスペースが、空きすぎ(字間の問題)。(本当は、「Iwakura Flower Festival」が花子では元々、一個だけの文字枠だったのに、イラストレーターでは単語がそれぞれ別々の文字枠として出力されてしまったようだ・・・。)

では、これって、使えるの?―と疑問に思われるかもしれない。僕も、文字枠の変換結果を見て、「やっぱりな」と思った。…しかし!一つ前のバージョン、来年の2月まで現行の「花子2008」なら、どうなのかな?

■花子2008からEPS出力した結果(Illustrator CS3でみた場合)Iwakuraflowerfest3

なーるほど。そうひどくはないけれど、まず文字のドロップシャドウが一切反映されいていないことがわかった。そして、…。あの黒い四角い罫線は、なぜ?それは、イラストレーターのアートボードの境界線だ。花子2008は、図面全体を、ちょっと大きめに出力してしまったような。

でも、決定的なのは、花子2008で作ったグラデーションのEPS出力方法と、花子2009で作ったグラデーションのEPS出力方法の大きな違いだ。

花子2009のグラデーション出力は、図形は一つ一つ出力されて、ちゃんとグラデーション設定が保存される。が、花子2008のグラデーション出力は、下図のとおり、たくさんの図形を重ね合わせてグラデーションをシミュレーションしている、という方法だ。

■花子2008からEPS出力した結果(イラストレーターCS3「アウトライン」モードでみた場合)
Iwakuraflowerfest4

ということで、花子2009の文字関係と図形効果はまだまだ、EPS出力がイマイチかもしれないが、図形とグラデーションのEPS出力は、かなり上出来だといえる。

なお、上記の結果は花子2009のRC(ベータ)版で出力したため、実際に2月に出る花子2009の正式版では、改善されるかもわからない。