花子でカスタム図形を作成 pt. 2

この記事のパート1では、花子の作図機能でかんたんに描ける図形と、その詳細設定について触れた。四角形、全円、多角形はもちろん、カーブ矢印、楕円形吹き出し、渦巻きなどのより複雑な図形を、作図パレットで手軽に描ける。

しかしといって、マイクロソフトワードやパワーポイントでも、こんなことが朝飯前だ。では、ちょっと翼を広げよう。花子ならではの、より自由で、より高度な図形の作成方法について見てみよう。

今回は、マーケティングや教育資料によくみられる、分解された円グラフの作成方法を紹介しよう。

サンプル

Kazokukankeigraph

■作成手順

このような図は、IllustratorやVisioなら、図形操作で二つの全円を描き、またそれを直線で分割するという方法をとるだろう。花子でも、途中までの操作がそれらと一緒だが、花子には「分割」機能がないため、「交点で塗りつぶす」という機能を使う必要がある。以下のステップが一つのやり方となる。

①まず、「表示」ー「表示切り替え」ー「グリッドの表示」がオンになっていることを確認する。次に、「表示」ー「スナップ」の「図形にスナップ」と「グリッドにスナップ」も両方とも有効になっていることを確認する。

②ツールボックスの「点」をクリックし、図面の真ん中あたりにクリックして、点を作成。
Engraphstep2

③ツールボックス(または作図パレット)の「全円」を選び、「詳細」をクリックして、描画方法を「中心」にしてOKをクリック。

④カーソルを、②で描いた点の上に置き、「端点」という文字が出たら、クリック&ドラッグしてやや大きめな丸を描く。円を描いたあとに、円が選択したまま、カラーパレットの「塗り」のタブをクリックして、円を「塗りなし」に設定しておく(重要)Engraphnofill

⑤ツールボックスの「直線」ツールを選び、②で描いた点から全円の外に向けて、いくつか線を引く。円の外にはみ出してもよい。
(注意)必ず直線の端点が円の外枠と交差するよう、線を描く。
Engraphstep5

⑥すべての線を描いたあとに、「図形」ー「交点で塗りつぶす」で全円の内側にある直線にクリック。すると、Xマークが直線上に現れる。つづいて、その直線に接する曲線(丸の縁)をクリックし、最後にその曲線に接する、もう一つの直線をダブルクリック。(わかりにくいので、下記の図を参照)

Engraphfillsteps
すると、下記の図のように、新しい独立した図形が出来上がる。
Engraphstep5result

⑦上記のステップ⑥を、直線で区切られたほかの部分にも行う。

⑧次に、直線だけを一つずつ選んで削除する。

⑨ツールボックスの「図形の選択(拡大/縮小)ですべてのパーツを選択し、カラーパレットの「線」タブをクリックして、線種を実線にし、線幅と線色を設定。また、「接線」を「ラウンド」にする。
Engraphstep9 Engraphstep9round

⑩これで円グラフの図形の準備ができたが、グラフの部分に色づけをする作業を行う。各部分をクリックし、カラーパレットの塗り設定を任意の設定にする。小生のサンプルは下記のとおりにできた。

Engraphstep10result

⑪最後に、円グラフのすべての部分を選択し、「変形」ー「拡大/縮小」のダイヤログボックスで下記のように設定してOKをクリック。すると、円グラフの縮小したものが円グラフの真ん中に現れる。

Engraphstep11dialog

⑫「変形」ー「明るさ調整」で、真ん中の部分を明るくする。(これからはあなたのセンスを生かせてください。)線を「白」 にしたり、またグラデーションをつかったりして自分の好みに合わせて作ってみてください。下記は、こちらのとりあえずの結果。

Engraphresult


ちなみに、この方法は、花子2005・2006・2007でも使える。(花子2004もいけるかもしれないが、こちらにはないので動作確認ができず・・・。)このようにして、花子の「交点で塗りつぶす」機能で、とても自由度の高い図形作成ができるので、いろいろと試してみるときっとハマルと思う。

「花子でカスタム図形を作成 pt. 2」への2件のフィードバック

  1. 初コメです。
    自由度は断然Illustratorのが上だけど....それにしても や、安い、安すぎ。趣味で会社経営をしてるとしか思えない値段。アドビグラフィックソフトのほぼ1/10。
    ...このノリで優秀な画像編集ソフト作ってくんないかなぁ。

  2. isnさん、コメントありがとうございます。
    「自由度」とは、そのときそのときのニーズによるものだと思います。新たなチャレンジに出会ったとき、使用するソフトと解決方法が、そのときのチャレンジの内容に寄りけりでしょう。
    例を挙げましょう。
    例えば、下記のようなL型の図形を描きたい。
    サンプルを見る
    Illustratorにしろ花子にしろ、いろいろな方法はありますが、たぶん、先にL型の図形を一つ描き、それをコピーして配置してそれぞれ塗りつぶす、という方法を選ぶでしょう。
    Illustratorだったら、グリッドを表示し、また「グリッドにスナップ」を有効にして、正方形を描き、またそれをコピーして前面に貼り付けて、コピーした図形を縮小してから、両方の図形を選択し、パスファインダーパレットを表示させて「形状エリアから前面オブジェクトを切り抜き」をクリックして、最後に「拡張」を押してL型図形が一つ完成できる。
    花子の場合、グリッドとスナップの設定はIllustratorと同様ですが、正方形を描く前に塗り設定を「なし」にする必要がある。それから、もう一つの正方形を描き、ずらして重なるように配置。そして両方を選択して、「交点で切断して削除」で不要な線を消し、L型を残す。最後に、L型の選択し、「1図形化」で一つの図形にすれば終了です。
    クリック数を比較してみると、花子2007は15回のクリック、そしてIllustrator CS2は7回のクリックでこの操作ができます。花子のクリックの多さの理由は、「交点で切断して削除」を使ったためです。現在の花子には、パスファインダーがありません。
    しかし、そのL型図形に文字を追加し、それを一つの図形として扱いたいときは、花子のほうが有利になります。Illustratorでは、図形と文字列を一緒に扱うときに、グループ化するしかないのですが、花子は、文字枠と図形を一緒に扱うこともできるし、また「文字付き図形化の解除」でばらすこともできます。
    基本的に、慣れているツールで作業をするのが、アーティストの基本だと思います。しかし、タスクによっては、ツールAがツールBより作業効率がよかったりするので、一概にあるソフトが別のソフトよりも自由度が高いとは言い切れませんね・・・。
    むしろ、いろいろなツールがあって、花子もその一つであることを実感してもらいたいと思っています。一つであるばかりでなく、有効に使える機能が豊富であることも、理解して欲しいところです。Illustrator, FireworksやVisioを捨てて花子に切り替えようなんて、言うつもりもありません。その時のチャレンジを見極めた上で、Illustratorが良いのか花子が良いのかまた別のアプリや工程が良いのか、素早く判断できるようになれたらと思っています。
    ※参考までに、Fireworks 8で上記のL型を描くには、2クリックで出来ちゃいます。なぜなら、L型図形はツールのパレットに最初から用意してあるから・・・。(^_^;)

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